■武漢ウィルス(60)・・・私に迫って来たコロナウィルス
夕方のTVニュースで、その日の東京のコロナ感染者の人数が発表される。それを見て、「ずいぶんと増えて来たなー」と心配になる。
そして、いつものように手帳に人数を書き留める。
自分でも嫌な習慣が身に付いてしまったと感じているが、なんとなく止め難くなっている。
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7月9日に初めて感染者が200人の大台を越えて、224人となった。
そのような状態が続き100人台になったこともあるが、23日には366人になってしまった。
100人以下の時は、「まあ、そんなこともあるよな」くらいに考えていたが、さすがに300人を越えると焦って来る。
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しかも東京だけでなく、大阪、愛知、大阪、兵庫、福岡などの大都市で
増えている。一時は問題となった、北海道は落ち着いて来たようだ。
さすがと思うのは岩手県で、コロナ発生以来、感染者ゼロを続けている。そうなると、もし初の感染者となってしまった人は肩身が狭いだろうと
同情する。
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7月23日から4連休が始まった。
それに合わせるように、計画の前倒しとなった「Go to キャンペーン」も始まった。ところがそれには「東京発着は除外」という条件が付いた。
東京から地方に来る人は、「コロナを持って来る」と決め付けられているようだ。「人種差別」ならぬ、「東京人差別」である。
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東京の感染者が増え続け、「Go to キャンペーン」で東京除外と決められても、まだ「私には関係ない」と思っていた。
なにしろ「3蜜」を避けているし、マスクもして、手洗いも良くして、
公衆トイレは使っていないのだから、「コロナは私から遠くにいる」と思っていた。
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ところが25日の昼過ぎに、マンションの管理会社からメールが届いた。
そこにはビックリする内容が書かれていた。
「マルエツ勝どき6丁目店に於いてコロナウィルスの感染者が出たため、臨時休業されます。
再開はマルエツさんのホームページ等で案内をされるそうです。管理組合運営に関わる内容ではございませんが、敷地内の情報ですので、ご案内させて頂きます」とあった。
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コロナウィルスは私とは遠い距離にいると思っていたら、毎日の買い物や、出掛ける時に必ずマルエツの前を通るので、思い掛けずコロナはすぐそこにあった。
コロナウィルスは第2波が来ているようで、いよいよ私にも近付いて来た。もういつ死んでもいいと思っているが、コロナウィルスでは死にたくない。
なぜなら私の祖父は、「スペイン風邪」で亡くなっているのだから。
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(おまけの話)
欧米に比べると、日本でのコロナウィルスによる死者は桁違いに少ない。アメリカは断トツの1位で14万3190人、2位はブラジルで8万2771人、ヨーロッパで感染が始まった頃の1位だったイタリアは、かなり抑え込んで14位の3万5082人である。
ところが日本は、なんと7月24日現在で994人である。
今のところ、まだ死者数が少ない理由は分からない。
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コロナ騒動の最中に、驚くようなニュースが飛び込んで来た。
2人の医師による、ALS患者の嘱託殺人である。
この問題は、私などが軽々と意見を述べるような軽いテーマではない。
色々な意見があるが、スイスや一部の国では合法化されている。
私は以前から「日本尊厳死協会」のメンバーなので、今回の事件は重く考えさせられた。
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「死なない人はいない」というのは、当たり前の真実である。
昔から「永遠の命」を求めた王様などがいたが、私は永遠の命は要らない。これまでに「まだ生きたい」と願ったのだが、亡くなった友が大勢いる。
その一方で「もういい」と、自分からアチラヘ逝った友は4人もいる。
多くの友の死を見て来た私には、「友が誰もいなくなっても生きたい」とは思わない。コロナ騒動は、私の話題を暗くする。
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