■それでも桜は咲く
不況の煽りを受けて、大学生の就職が決まらないと聞く。 卒業しても就職先が無いとなると、フリーターになってしまう。こんな世の中にしてしまったのは元はと言えば、アメリカのリーマン・ブラザーズが元凶であろう。
私の卒業した時代も今ほどではなかったが、就職戦線はかなり厳しかった。私の娘の時代も厳しかった。
だから親子2代にわたって、厳しい時代を通り越して来たのである。
なんとか景気が回復して、卒業したら仕事がある時代となって欲しいと願うばかりだ。

そんな暗い話題が多い今の時期でも、春になると花は咲く。テレビが、今年の東京の桜の開花は21日だと言っていた。浮かれて桜見物も気が引けるが、それでも桜は咲くのである。

私の住む町の小金井公園の桜も3月3日には硬い蕾であったが、その後、急速に膨らんで来た。
満開に合わせて『桜祭り』が4月2~4日に予定されているが、今年は途中で花冷えの日が続いたので、具合良くピッタリとなりそうだ。

毎年、この公園に桜の写真を撮りに行っているが、なかなか気に入った写真が撮れない。
駅のポスターなどで見る桜の名所の写真はどれも素晴らしいが、あれは合成写真ではないかと、私は疑っている。
『おまえの腕を磨け!』と怒られそうであるが、真偽のほどはどうか?

(おまけの話)
小金井公園の西の端に、なぜか蒸気機関車が飾ってある。その理由は分からない。
囲いの中のレールの上に置かれた機関車と客車は私の世代には郷愁を誘う。
そこで思い出した。イコロ農園の長男のSさんはかなりの鉄道ファンで、『鉄道世界旅行』というHPを持っている。
そんな彼に私が小金井公園で撮影した蒸気機関車の写真を送った。

そうしたら、すぐに返信があった。
『小金井公園のC57は綺麗な状態ですね。ヘッドライトの横に北海道独特の補助灯が付いていたので調べてみると、最後は旭川にいたようです』。・・・と、あった。
さすがに鉄道ファンというだけあって、『補助灯があるから北海道だ』なんて判るんだ。Sさんは凄い!
でも、北海道を走っていた蒸気機関車が私の町にあるというのも、なにか因縁めいているなー。