■都バスの乗客
私は銀座、有楽町方面に行く時は、いつも都バスを利用している。 ある時、旧マリオン前のバス停からバスに乗った。
通常は午後2時を過ぎると、近くのアルマーニ制服で有名になった泰明小学校の生徒達が帰宅の為にバスに乗って来る。

いっぺんに大勢の子供が乗って来るので、騒がしくうるさい。
「子供というものは、元気なんだから仕方ない」という意見もあるが、それより大事なのは「公共心を育てる」ことだと思う。
だから私はなるべくこの時間を避けるようにしている。
私は家族にこの時間帯を「アニマル・タイム」と言って嫌っている。

泰明小学校はブランド品のアルマーニの制服導入で学校名が全国に知られるようになり、わざわざそれを見に来る人、嫌がらせをする人などが出て来て、学校は自衛の為にバス停で当番制で父兄が見守りをしている。
また一般客に先に乗車してもらい、更に一度に大勢が乗らないように人数も制限している。

ところがある時、まだアニマルタイムになっていない午後1時過ぎに私がバス停に行くと、もう大勢の生徒達がバスを待っていた。
この日は特別に早終りだったらしい。
しかもこの日は見守りの父兄もいなかった。
だから全員が乗ってしまい、バスの中は大変な混雑になった。

子供達は開放感からか、また父兄もいないので相当に騒がしかった。
するとシルバーシートに座っていたお婆さん2人組が「ウルサーイ」と言って子供に注意した。
ここまでは良くある光景だったが、その次のことで驚いた。
40歳くらいの女性が、突然、大声で「バアさん!子供が可哀そうじゃない。そんな言い方をしなくても分かるわよ!」と言った。

英語、中国語、韓国語もあり、親切である。
バアさんは反論した。するとその女性は「バアアの方がうるさいよ!嫌ならバスを降りろ!」と言ったのには驚いた。そして留まることもなく、悪態をついた。
私はその女性が子供の母親なのかな?と思ったら、関係ない人だったことが後から分かった。
女性はバスの運転手のところに行き、「子供が具合悪くなった」と言ったらしい。運転手は女性で、バスを停め「大丈夫?」と運転席から子供達に聞いていた。

私は呆れて「もう止めなさい」と女性に言いたかったが、グッと堪えた。こちらに攻撃が向かいそうだったからだ。
最近は男だけでなく、女も異常な人が増えて来た。
いつも泰明小学校の生徒達には嫌な思いをしているので、帰ってから中央区のHPの中にある「区長への手紙」というサイトに、今回の事件の詳細と要望を書いて投稿した。
1、泰明小学校にバスの乗車マナーの教育を徹底させる。
2、スクールバスの運行を考える。
最近はなぜか、世の中がギスギスして来たように感じる。

(おまけの話)
11月日に都道2号線の「築地~豊洲」間が臨時開通した。
築地市場の移転が遅れた為に、都道2号線が築地市場の地下を通過する工事はオリンピックまでに間に合わなくなった。しかし、そこ以外の工事は完了しているので、臨時に開通させたのである。
朝食時に自宅の窓から見下ろすと、豊洲市場から仕入れて戻る車が多く見える。

そこで食後にその道路を歩いてみた。
この道路は一般道なので、歩道が設けられている。しかし片側だけであり、我が家の前では一度、下の一般道に降ろされる構造になっているのが歩行者には面倒くさい。
隅田川を渡る時に、家に電話して「私が見えるかー?」と聞いた。

でも「見えない」で終りだった。
それは歩道が進行方向の左側には無いので、我が家からは目の前のタワーマンションが邪魔して左側半分は見えなくなっているからだ。
隅田川を渡ると道路は急に左にカーブする。本来はここから道路は地下に入ることになっていた。
築地市場の左側と浜離宮の間の仮設道路を進んで、浜離宮の入り口近くで一般道に合流して終る。
私にとって良いことは、浜離宮へ行く時間が3分の1になったことぐらいである。

この先で一般道に合流する。