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秘境の小幌駅 秘密の「仙人ルート」を行く(2)

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木々の合間から見える青い海。海底が見える。

「仙人ルート」に足を進めた我々が少し歩くと、崖の下の方に海が見えてきた。美しい海だ。
この辺は岩場なので海が青々としている。

仙人の住処の痕跡を確認しながら進むと、突然、道が切れた。

と思ったらそのままロープが崖の下に向かって伸びていたので、我々はそこを下ってみることにした。
カミさんはかなり怯んでいた。崖はかなりの急勾配で、足元がずるずると滑る。それでも手元にあるロープのおかげで二人ともなんとか少しずつ下りて行った。

ずり落ちながら崖を下る
この辺は奇岩だらけだ

「ここがピリカ浜か」
なんとか浜に辿り着くと、そこは人気のない玉石の浜だった。

文太郎浜も玉石だが、こちらの石はもっと丸く、ずっと美しい。
仙人ルートの先にあったのは、この美しい浜だったのだ。

浜に静かに押し寄せる波の音を聴きながら、我々はしばらく浜を散策し、俺は特に丸い石を選びながら拾った。欲張って拾ううちに、ポケットがどうにも重くなってしまう。あきらめていくつかを浜に戻した。
少し奥の崖にはスズメバチのものと思われる大きな巣があった。50センチ近くありそうだ。この時期最大警戒レベルなのだが、巣はかなり離れているのが幸いだ。

しばらく浜で休んでから、崖を登ることにした。実は俺は帰りのことを心配していた。下りることができたとはいえ、この急勾配をカミさんは果たして登っていけるのだろうか。

カミさんを先行させる。下に落ちてきたら俺が支えないといけないからだ。とまあ、そんなことを言っても実際にそんなことができるわけもない。落ちてこないように祈るだけだ。しかし俺の心配をよそに、カミさんは一心不乱にどんどんと登って行った。

どうせなら次にくる人たちのためにと思い、俺は崖で崩れて役に立たないロープを木に結び直したりしながら登った。これが非常にきつかったので、登り切ったときにはもうかなり体力を消耗していた。Apple Watchの記録によると脈拍は160を超えていた。抗不整脈剤を飲み始めてから1ヶ月半になるが、それでもこのくらいの数値になってしまうのだと思った。

大型の蛾。クスサンは羽の紋様で鳥を威嚇する。

登り切ってからしばらく休んだのだが、カミさんの姿が見えなかった。先に行ったのかなと駅の方に戻っていくと、何やらバンダナで包もうとしている彼女がいた。落葉キノコだ。危険な崖のことなどすでに忘れてしまい、キノコ探しに夢中になっていたようだ。

親しい地元ガイドのポコみちゃんの一行に駅で出会った。この日、別ルートで来ているのは知っていた。彼女たちは我々が今回行ったルートを聞いてびっくりしていた。ピリカ浜へのルートは崩れていて、もう人が行かなくなっているという。我々はその話を聞いて思わず顔を見合わせた。
話をしているうちに列車がトンネルを抜け出てきた。

特急北斗

帰り道、女性たちはずっとおしゃべりに夢中だった。その隙に、俺は拾った玉石の半分ほどを、カミさんのバックパックの隙間に忍ばせた。
カミさんには、家に帰るまで気づかれなかった。

家に帰るなり、この日の収穫物を楽しんだ。
ひとつは落葉キノコ。

ラクヨウキノコ

これを楽しみにしていたカミさんは、疲れも見せず、すぐに味噌汁にしてくれた。二人で舌鼓を打つ。この季節のご馳走にありつけたのはラッキーだった。

そしてまんまるの玉石。自然が創り出した造形の不思議さに圧倒される。客人が来てこれを見て感心したら、俺は秘境のことをこっそり教えてあげよう。そして、探検に誘うのだ。

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犬と暮らしとカヤックと

kayaker

豊浦町でワンコたちと暮らし、たまに海で遊ぶ日常をつづります。

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