■バースデーケーキとキャンドル
誕生日のメインディッシュと言えばバースデーケーキですよね?(あえて、バースディーケーキ等と突っ込みを入れないように!)子供の頃は、本当に楽しみだったのに、こんな歳になってしまうと、別にケーキがありがたい訳でもなくなってしまっている自分に少し反省する意味も込めて、今回はこのテーマにしてみました。意外と、このコラムらしいですし…。
そもそも、日本にケーキが入って来たのは江戸時代らしく、ポルトガル人が持ち込んだそうで、その後、明治43年に横浜元町で創業したお馴染みの不二家さんが、クリスマスケーキを初めて売り出したようなの…。場所的に外国人も多く、その要望で”バースデーケーキ”も作ったみたいで、それがどんどん普及して行ったんだと…。
誕生日にケーキを食べるという習慣は、米ユタ州立大教育学部の資料などによると、誕生日のお祝いは、13世紀頃のドイツで始まり、「キンダーフェステ」と呼ばれていたそうで、バースデーケーキも子供が喜ぶ食べ物として、この頃からケーキだったようなんですわ。

但し、当時のケーキと言えば、今のようなスタイルではなく、トルテの事を言ったらしいんだけど、キャンドルもこの頃から立てられていたんだってさ。「命の光」としてケーキというかタルトの真ん中にズドーンと一本大きなキャンドルを置いたのが、起源とされている。ただ、一説には、これよりはるか前、紀元前に古代ギリシャで、月の女神アルテミスの神殿にケーキを捧げたのが、始まりとみる説もある。
月の女神にちなんでなんだろうけど、小麦粉とハチミツで作られたケーキで、形は満月を示す円形だったようなの…更に、このケーキにもすでにキャンドルがあったそうで、キャンドルの光で月が輝いているように、ケーキを見せるためだったらしい…。
何故ケーキにキャンドルなのか?実は、ギリシャ・ローマの時代から、キャンドルの炎や光には悪霊や闇を追い払う力がある!と信じられていた。これが、キリスト教の儀式等に受け継がれ、更にバースデーケーキへと継承された可能性が高い!

昔のヨーロッパでは誕生日自体がおめでたいものではなかったようで、誕生日を迎えた人は悪霊に取り憑かれる!と信じられていたから、親戚や友人が集まって、キャンドルを灯し悪魔や悪霊から、誕生日を迎えた人を守った!というのが、誕生パーティーとバースデーケーキの始まりだったようなの…。
その意味も知らず、私みたいに「ケーキなんかいらないから、何か他のものくれ!」などと強請らないように!1つのケーキに感謝と愛を感じる事が出来る人でありたいものですね…。