伊達市地域生活情報マガジン『むしゃなび』へ ブログ★むしゃなび トップへ [今日:1] [昨日:0] [2027] rss feed
[2009.04.01]
■線香(香)
 仏事には欠かせない仏具、線香(香)…葬式の祭壇では、線香が絶やす事なくたき続けられ、参列者は順番に焼香しますし、日頃から仏壇に線香を灯す方も多いですよね…?通説では仏前で線香をたく事は、心身の穢れを祓って、仏様にお参りするため!とされている…。 
 
 ただ、本来、仏教が生まれた時は香(線香含む)自体はありがたいものとか、決まり事だった訳ではなかったようで…。 


 そもそも線香のルーツって、当然香ですよね?現代ならアロマセラピーの一つって事になるんでしょうが、元々、仏教発祥の地インドや中国では、それ自体に意味はなく、ただ”体臭を消すもの!”として利用されていたのさ…。 
 
 特にインドなんかはその当時(下手すると今も?)風呂に入るっちゅう習慣がなく、せいぜい聖なる川ガンジス川で沐浴するくらいだから、夏なんか車座で話をしたり、大勢で説法なんか始めると、体臭でかなりきつかったのは想像つきますよね? 
 
 日本でも、平安時代には風呂に入る習慣がなかったから、体臭を防ぐため、香をたいて着物に染み込ませていたようで…。だから、「恋しい人を思うと香の匂いを思い出す…」というような歌がたくさん詠まれるようになった。 
 体臭を消すためだった香は、仏教が中国に渡ってから、どういう訳か、”身を清める”という意味を持ち始めたようで、仏様の供養に使われるようになったらしい…。そして、大切な仏具となる中で、香りは周囲の誰にでも平等に行き渡るところから、線香は仏様の御心と同じように四方へ無限に広がり、人々に信心を起こさせるもの!と考えられるようになった。更に、線香は一度火を灯すと、燃え尽きるまで、芳香を放ち続けるところから、命ある限りの仏様への信仰と修行を表しているとも考えられるようになったようです。 
 
 日本へ線香の製法が伝わったのは、16世紀末の豊臣秀吉の時代のようで、当時自由都市だった堺で製法が始まり、香木が高価だったから、少しでも香りが長持ちするように工夫された。これによって、質のいい線香が安価で出回るようになって、寺院や家庭に広まって行ったのさ…。 
 
 せっかくだから、皆さん線香立てに何本の線香を立てますかね?1本立てる方は、禅宗さんの方でしょうか?特に曹洞宗の方たちは道元禅師の教えもあって、質素倹約を好むので、お花受けも一つでいいし、線香も1本でいいとされている…。が、他の宗派の方は3本立てるのが正解なんだって!宗教においてはどういう訳か奇数が重宝されていて、特に”3”という数字が多い!三昧耶・三密(物質・波動・精神)・仏、衆生、己等、ですわ。キリスト教でも”父と子と聖霊の御名において…”って3でしょう?まして、線香立て(香炉)の裏見て!普通脚が3本しかないでしょ?安定性を増すのなら、茶碗みたいにしたほうが、安定性ありますよね?ちゃんと意味があるんですって!あの脚の部分に1本ずつ3本立てるのが正解です。特に、家庭の仏壇では、己や家族のため、仏様のため、衆生のためを意識して下さいね! 
▼トラックバック(0)
このエントリへのトラックバックURL:
現在トラックバックの受信を停止中です
▼コメント(2)
名前:タリズマンM  2009.04.13 15:03:48
保育士さま!  
 
ブログのコメントでは始めましてでしょうか?間違っていたら、ゴメンナサイ。  
昨日はご来店ありがとうございました。いつもブログのほう、確認していただけているようで、お恥ずかしい限りですが、大変感謝しております。  
また、店にもこのブログにも遊びに来ていただけると、とっても嬉しいですよ。  
 
保育士さま!これからもよろしくお願い致します。 
名前:保育士  2009.04.11 17:08:01
今日はいちばん(正確には2番かな?)に見て頂いた者です。今日はありがとうございました。緊張していたので「いつもブログ拝見しています」と伝えるのをすっかり忘れていました。これからもこちらのブログを楽しみにしています。がんばってください! 

▼コメントを書く...
*必須入力です
 「コメント」欄は日本語で記入してください。
 英字数字のみだと、コメントと見なさず投稿できません。
※コメントは承認後に掲載されます。
*お名前:
メール:
URL:
*コメント:
PROFILE
タリズマン・マスター
タリズマン・マスター
1995年から、この伊達市に、占いスペースを開き、運命アドバイザーとして占いをおこなっています。  
札幌、苫小牧など、遠方よりお越しになる方も、多く占わせていただいています。  
 
占いに使うアイテムは、タロットカード、占星術、など、多岐にわたりますが、アイテムをガイドとして使いながら、霊感によって、その人の本質を霊視します。  
この仕事についたのは、運命だと思っています。 
ブログ検索