■ギリシャ神話
実は、私神話が大好きでして…。エジプト神話、北欧神話、ケルト神話、メソポタミア神話、日本神話、インド神話等、出て来る神様の様々さが面白いというか…特に、一番有名なのは、ギリシャ神話ではないでしょうか?今回は、ギリシャ神話の始まりの話を紹介しようと思います。たくさんの名前ばかり出て来ますから、混乱しないで下さいね(笑)。
ギリシャ神話では、世界が出来る前、全ての空間にはカオス(混沌)が充満していた…。カオスは光も形もない原初神で、やがてカオスは分離し始め、宇宙の軸となるガイア(大地)が生まれた。次に地底の闇にタルタロス(牢獄)が生まれる。そして神々の中で最も美しいとされるエロス(愛)、不可視の世界のエレボス(冥界)、真っ黒なニュクス(夜)が生まれた。カオスから生まれた彼らは、それぞれの力を発揮し、創造を始めて行く…。

古代ギリシャ人たちは、このように世界が誕生したと考えた。そして、地球を現在のように球と捉えるのではなく、円盤形をした島であると捉えていたらしい…。島は巨大なオケアノスの流れに囲まれ、神々の住むオリンポス山の頂上にある空は、硬い物質で出来ており、ドーム状に地球を覆う。そして、太陽の沈む西の果てに冥界への入り口があると信じられていた…。

父ウラノスを失脚させ、天地の支配権を握ったクロノスだが、勝者の時代は長くは続かなく…。クロノスは、父であるウラノスと戦った時「お前もまた自分の息子によって支配権を奪われるだろう!」と呪いというか予言されていた。自分が父と同じ運命を辿るのを恐れたクロノスは、生まれて来る子にひどく怯えた。そして妻のレアが自分の子を産む度に飲み込んでしまう…。後にオリンポスの神々となるヘスティア、デメテル、ヘラ、ハデス、ポセイドンは次々とクロノスの体内に飲み込まれてしまった…。
クロノスの行いを我慢していたレアですが、ついに耐え切れなくなって、最後の子の臨月にガイヤに相談し、クレタ島の洞窟の中でこっそり出産する。そして、クロノスには持ち帰った石を「これが生まれた子です」と偽ってクロノスに渡した。クロノスは何も疑う事なく、石を飲み込んで安心する…。こうして生まれた子は、兄弟たちの中で唯一クロノスの体内に飲み込まれなかった。幼児は、クレタ島で秘かにクレスやニンフたちに養育された。実はこの子が、オリンポスの主神となるゼウスである…。

これが、ギリシャ神話の巻頭です。ここから色々な神様が色々なやらかしをしてくれます(笑)。興味のある方は、是非調べてみて下さい。本当に笑える話と人間臭い話ばかりですから…。