■ナリーポンとマカリーポン
タイやインドには「ヒマラヤの奥地の聖なる森に、美少女の妖精・ナリーポンがなる木がある」という伝説がある…。ヒンドゥーの神・インドラが創造したとされているこの木には、果物が実るようにして裸体の美少女がぶら下がっているんだと…。
ナリーポンは足の先から生え始めて、約1週間で16歳くらいの”人間の姿”になるんだと!体が出来上がると髪の毛で木にぶら下がっるようになって、成長しきってしまうと「ワクワクッ」という叫び声を上げて落下してしまうそうなの…。
木から落ちたナリーポンの命はセミみたいに1週間程度とかなり儚く、徐々に黒くなって小さくしぼんでしまうらしい…。ただ、絶命するまではナリーポンは”妻”として使え、魔力も持っていて、話したり踊ったりも出来るそうなのさ…。そのため、山中で苦行を積んでいる僧侶たちはこぞってこの実を探し求め、奪い合ったとも言われている。また、美少年の姿をした妖精・マカリーポンとマカリーポンが実る木もあるそうで…。

タイの首都バンコクから車で北へ約5時間走らせると、シンブリーという小さな町があって、この町の仏教寺院に全長10センチほどのナリーポンとマカリーポンのミイラが大切に保管されているそうで…。
調査も受けていて、検査したシリラート国立病院によると、骨などはないのだけど、人間の体内にとてもよく似た構造をしており、内臓がしっかり揃っていたらしいの…。
ところで、ナリーポンには「もぎとって1週間だけの妻にしていた欲深い男たちがその後、4か月以上も意識を失った」という伝説も残っている。

そんな魅惑的な妖精に彩られた木があるなら、この目で見てみたい感じもしますけど、映像で見る限りではミイラだからなのかも知れませんが、美少女・美少年には程遠く私には見えるんですけどね…。