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[2015.10.01]
■船に描かれた竜の目
 昆虫や熱帯魚には、眼の形の紋で捕食者を欺く種類がある。水田のスズメ脅しに目玉の絵が使われるように、生物にとって眼は恐れる対象になりますが、同時に眼の模様は招福除災のシンボルとして使われて来た経緯もある…。 


 昔の船にも「魔除け」として船首に眼が描かれているものありますよね?紀元前3世紀、アレクサンダー大王の時代の交易船でキプロス島キレニア沖で見つかったキレニア号にも船の舳先に巨大な眼がついている。これは世界の至るところで見られるものですが、特に中国福建省では、現在も船首に眼をつける事が一般なようです…。 
 白眼の前寄りに黒眼をつけた「竜眼(ロンムー)」、黒眼が盛り上がって立体的なもの、白眼と黒眼の間に3枚の赤い布が垂れ下がったもの等形は様々ですが、多くの船に眼がついている。漁民の話によるとこれは、「海はかつて竜王の支配下で、魚、エビ、カメ、カニ等は竜王の家来だと思われていた。漁民はサメに遭うのを恐れ、サメを脅すために竜王の眼を描く」のだという。晋江河口にある宋、元の時代には中国一の港だった泉州の海上交通史博物館にある福建の伝統的漁船には、全てに竜眼が描かれている…。 
 
 香港にはあまり竜眼のある船はないのだけど、竜舟祭というボートレースではボートの進水式で竜眼に目を入れる点眼式を行い、船に生命を授ける。福建省の南に近接する潮州では「大眼鶏」と呼ばれる船があったという記録があるが、大眼鶏も描かれていたのは竜眼だったそうで…。 
 この他にも台湾にも竜眼のある船はあり、マカオには1600年頃にはすでにあったという記録が、さらに江戸時代に長崎に来た唐船を描いた長崎絵「唐船入津の図」にも竜眼が見られる。また、沖縄の山原船にすら竜眼はついていたそうです。 
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PROFILE
タリズマン・マスター
タリズマン・マスター
1995年から、この伊達市に、占いスペースを開き、運命アドバイザーとして占いをおこなっています。  
札幌、苫小牧など、遠方よりお越しになる方も、多く占わせていただいています。  
 
占いに使うアイテムは、タロットカード、占星術、など、多岐にわたりますが、アイテムをガイドとして使いながら、霊感によって、その人の本質を霊視します。  
この仕事についたのは、運命だと思っています。 
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