■リュウグウノツカイ
硬骨魚類の中では世界最長を誇るリュウグウノツカイ…。タチウオのような銀白色で細長い体と、たてがみのような赤紫色の背びれが特徴で、現在確認されているだけでも全長11メートル、体重272キロもある巨大魚…。生息域はインド洋から太平洋にかけてで、普段は水深200メートル以上の深海に生息しているから、船乗りであってもまず目にする事はないそうで…。
大航海時代に船を襲う「UMA=シーサペント」伝説が世界各地にありますが、その正体の一部はリュウグウノツカイだったとする説もある…。
このリュウグウノツカイが、日本沿岸を中心に数多く発見された時期があり、不吉な事が起きる前兆ではないか?と噂になった…。
発端は2008年12月10日。対馬海峡でアカムツ漁をしていた漁師が、海面を漂っているのを見つけて捕獲。体長は4メートルを超えていた。それに次いで、2009年1月8日、出雲市大社町杵築北の稲佐の浜に漂着。こちらの体長は3.5メートル。「40年漁師をやっているけど、こんな魚を見たのは初めてだ…」と漁師を驚嘆させた。1月22日には、青森市の野内漁港の沖合約2キロメートルの海面で、ダイバーが捕獲したのは、体長約4メートルで体重は約20キロもあった。また、富山、石川県などでも、同年12月以降から2010年の冬にかけても多数見つかっている…。
リュウグウノツカイは北欧では「ニシンの王」とも呼ばれ、豊漁をもたらすとされているが、日本では、”天変地異の前兆”と言い伝えている地域も多い。そもそも、温帯から熱帯の深海に生息しているはずのリュウグウノツカイが、次々に日本海沿岸に打ち上げられるのは、何か謎めいていて無気味このうえない現象ですよね…?
案の定と言えるのか?は分かりませんが、”それ”が天変地異の予兆だったのか、2011年3月11日にあの東北大震災が起こっている…。