■葦の海
「旧約聖書」の「出エジプト記」によると、古代、イスラエルの人々はエジプト人に虐待され、それに耐えかねて、彼らの指導者・モーゼとともに、「葦の海」を渡ってエジプトを脱出したのだという…。「旧約聖書」は元々ヘブライ語で書かれたユダヤ教の聖典であって、「出エジプト記」から始まる古代イスラエルの歴史、十戒、予言等が記されている…。
モーゼ一行は、エジプトから逃げ出して、故郷のイスラエルに向かうのだけど、「葦の海」を前にして、渡る術はなく、エジプト人に追いつめられた…。その時、モーゼが「海よ!割れ!」と海の上に手を差し伸べると、海は2つに割れ、イスラエルの人々は、海を歩いて渡る事が出来たとされている…。海が2つに割れる???ですけど、イスラエル人の「出エジプト」は確かに行われたようで、世界史の年表にも紀元前1230年頃の事だと載っている…。

そのために奴隷として働かされたのが、イスラエルの人々だったのね…。奴隷には当然、組合などない訳で、彼らは結局逃げ出すしかなかったんでしょう…。モーゼという指導者も実在したらしく、その名前はエジプト側の古い記録にも見る事が出来る…。
ならば、やはり海は2つに割れたのか?というと、正直分からない…。ただ、一般的には、これは自然現象によるものだ!と考えられている…。
イスラエル人が渡ったのは、紅海なんですが、それがどの場所であったかは、確定されてはいませんが、その候補の1つとされるバルダウィール湖は、ナイル川が運ぶ土砂が地中海に州を造って出来たもので、それはまるで海に出来た道のようなんだそうだ…。強い風が吹くと、海からの高波が砂州を突破して湖に入り込む事もあるらしい…。
