■ローズマリー・ブラウン
1970年代、ローズマリー・ブラウンという名前のイギリス人女性が世間を賑わせた事がある…。何と!彼女の前に、ドイツ・ロマン派のピアニストのリストの霊が現れて、ピアノの演奏法を教えた上に「自分の未発表の曲を世間に公表して欲しい」と頼んで来たという…。彼女の体を借りて、リストは「新曲」を発表して行く…。
ところが、彼女の体を借りに来たのは、リストどころか、バッハ、ショパン、シューベルト、シューマン、ベートーヴェン、ドビュッシー、ブラームス、ラフマニノフ等々、そうそうたる作曲家たちが彼女の体を借りるようになったという…。作曲家たちは、ローズマリーが曲を覚え込むまで、彼女の手足を使って何度も何度も”新曲”を弾かせ続けたんだと…。紙に楽譜を書かせる事もあれば、ローズマリーが弾きこなせない場合は、作曲家自らレッスンを行ったりもしたそうで…。
当然、「狂言か妄言ではないか?」と疑念を抱かれても仕方ない事なんですけど、彼女の経歴を見たら、その疑念も消えざるを得ないのも事実でして…。

後に、彼女の音楽性をテストした音楽教育家のファース夫妻によると、ローズマリーは簡単な聴音すら出来ず、音楽知識も乏しく、作曲家が憑依してない状態ではまったく音楽的な才能は感じれなかったという…。

リストの”新曲”をはじめ、どの曲も「巨匠の楽曲に劣る(偽物)」という音楽研究者は多いのだけど、「確かに多くの類似点が見られる」とうなる研究者がいるのも事実でして…。
興味のある方は、ローズマリー・ブラウンの霊媒楽曲を聞いてみるといいでしょう。そのCD販売されていますから…。