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[2015.03.01]
■マリモ
 阿寒湖のマリモは新緑色に輝き、まさに「湖底の宝玉」とも呼ぶにふさわしい代物ですよね?学術的に最初に確認したのは札幌農学校(現北海道大学)の植物学者・川上滝弥という人で明治30年(1897)のこと。漢字表記は「毬藻」。昭和27年(1952)に国の特別天然記念物に指定されている。 


 緑藻植物のシオグサ科に属する。学術的には、球状であるなしに関係はなく、緑藻の一種である糸状の植物をマリモというらしい。従って、世界各地の湖沼でも見られるし、国内の湖等でも生息している。たださ、その大部分は植物学的に異品種であったり、粗雑な塊状であったりして、美しさの点では球状を呈する阿寒湖のマリモに遠く及ばない。 
 「球状マリモ」の内部は、小型のものなら、糸状の植物体が球の中心から表面に向けて放射状にギッシリ詰まっている。構成する単位は、直径約50ミクロン(1000分の1ミリメートル)、長さ約300ミクロンとう円筒形の細胞が縦に連なって出来た、長さ2~3センチの糸状の植物体。個々の細胞は多くの枝を分枝する性質があり、その枝が絡み合い、集合したりして1つの塊を形成して行く。 
 
 では阿寒湖にだけ何故、マリモが球状となって生息するのか?諸説あって、水中の反転説、流れ下り説、砂上転がり説等…だが、「今は定まっていない!」(日本唯一のマリモ専門学芸員)のが実情だそうです…。 
 
 同湖でマリモが豊かに見られる生息域は、北部のチュウルイ湾等に集中している。ここは人跡未踏に近い河川から清流が注ぐ。かつては生息していたエリアには、貯木場が設けられるなどして環境破壊が進んだ…。綺麗な水に恵まれたところが生息の条件である事に疑いはない…。 
 マリモの伝説で、有名なアイヌの伝説では、昔阿寒湖畔の小さな村に、セトナという美しいピリカ(娘)がいた…。彼女は酋長の娘であり、酋長が決めたいいなずけの男がいたのだけど、マニベという下男に恋仲になる…。ロミオとジュリエットじぁないけど、身分の違いすぎる2人の恋を、周りは許すはずもなく…セトナはいいなずけの男と結婚する事になった…婚礼の夜、マニベを忘れられないセトナは、小船を浮かべ阿寒湖の湖面に出た…どこからともなく聞こえてくる草笛の音色…セトナを忘れる事の出来ないマニベの草笛…。2人は、今世一緒になれないのなら…と湖に身を投げた…。その2人の魂がマリモになったという…。 
 
 直径20センチ程度のマリモで、推定年齢は450年から500年という…。謎はそう簡単に解けるものではないから、未だに「神秘」の形容詞をまとい続けているのでしょうね…。阿寒の水面を汚す事なく、静かに見守りたいものですね…。 
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タリズマン・マスター
タリズマン・マスター
1995年から、この伊達市に、占いスペースを開き、運命アドバイザーとして占いをおこなっています。  
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