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[2015.02.15]
■白鹿権現
 私が行った事がある場所で、その見た目のインパクトから「日本最恐」ではないか?と思われる所が、九州大分県臼杵市野津町西神野にある…。白鹿権現、地元ではシシ権現と呼ばれていて、アクセスの困難さも、身の危険を伴うほど最恐クラスなんじゃないですかね…? 


 国定指定の臼杵磨崖仏から南下した山間部を行けば、小川を渡る橋が見えて来るのですけど、増水時に沈むように設計されたいわゆる沈下橋で、その先に古びた鳥居へ続いている。ただ、参道の階段は登らずに、右手の崖に沿って歩いて行く…。注意深く探れば、一本の鎖が垂れていて、この鎖を頼りに、垂直に近い崖を行かなくてはならない…。何とか這いつくばって踏破した先にある崖がオーバーハングして出来た岩穴、そこが白鹿権現の祭壇になっている…。 
 その洞窟内には、猪の頭蓋骨がとんでもない数積まれていて、相当異様な雰囲気があるのは間違いない!これらは猟師たちが山の神に捧げるため、獲物の一部を奉納したもので、さらに動物たちを狩猟するための祈願を行っている所なんです。 
 
 険しい崖の上の薄暗い洞窟に、大量に積まれた頭蓋骨なんですけど、私的には、恐ろしさよりも原始的な神秘を感じる場所でしたね…。 
 
 神道や仏教が根づく前、さらに言ったら農耕が定着する以前の、日本最古の宗教とはおそらく「山岳信仰」だったろうから、山そのものから恵みを受け、その脅威に畏れ、山と神を同一視していたのではないですかね? 
 それは、原始的ではあるけど、修験道や密教修行、富士山信仰等に形を変えつつ、未だに残る日本人のアイデンティティーでもあるのではないでしょうか?最近、富士山世界遺産登録の盛り上がりや、若者の間で秘かに広がりつつある狩猟ブーム、昆虫や魚の飼育も、ある意味原始的な信仰心の先祖返りかも?ですね…。 
 
 白鹿権現に祀られている頭蓋骨のいくつかは名前と住所が書かれていて、地名から見ると奉納者は全国の広い範囲にまたがってもいる…。日本人の魂には山への畏敬が染みついているのかも知れませんね…。 
 
 行かれる物好きな方は、心安らかに山の恵みに感謝しに行かないと、祟られる!と言われている場所でもあるので、見学気分では行かないようにね…。 
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タリズマン・マスター
タリズマン・マスター
1995年から、この伊達市に、占いスペースを開き、運命アドバイザーとして占いをおこなっています。  
札幌、苫小牧など、遠方よりお越しになる方も、多く占わせていただいています。  
 
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この仕事についたのは、運命だと思っています。 
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