■ムービングロック
アメリカ、カリフォルニア州の内陸部に広がるデスバレーは、海抜下86メートルの灼熱砂漠から標高3358メートルの高山まで擁するアメリカ最大の国立公園で、総面積13158メートル。日本の長野県ほどの広さをを持つ。このデスバレーというおどろおどろしい名前は19世紀半ば、アメリカがゴールドラッシュに沸き返っていた頃に起きた事故に由来している。
ある時、金鉱地へ向かう一団が近道をしようとこの土地を横切ろうとした際、巨大な谷に迷い込み、抜け出せなくなってしまった…。谷間に広がる砂漠は最高気温57度の記録が残るくらい暑く、雨が滅多に降らない。中でも西半球で最も海抜が低い位置にあるバッドウォーターエリアは、泉を見つけたとしても全て塩水で、順応した生物しか生存出来ない過酷な環境下にあった…。

そんなデスバレーに「レーストラック」と呼ばれる1年中風が吹き荒れるエリアがある。一番近い入口からでも車を3時間走らせないと辿り着く事の出来ない、砂地が一面に広がる乾いた場所なんですが、ここに「ムービングロック」と呼ばれる”動く岩”が存在する。
岩の重量は大きなもので300キロ。もちろん風で動くような重さではない!それにも関わらず、岩の後ろには引きずった跡がある。見た目にも岩が移動しているとしか思えない!だが、岩が動くところを見た人は一人もいない!かといって足跡など人の手が加わった形跡もない!岩が磁気を帯びている訳でもなく、なぜ岩が勝手に動くのか、まさにミステリアスなんですよ!
