■聖マラキの書
265代ベネディクト16世の不思議な退位を受けて、今年3月13日に新たな教皇がバチカンの教皇選挙であるコンクラーベによって選出されましたよね…。新教皇はアルゼンチン出身のホルヘ・マリオ・ベルグリオ枢機卿。新教皇の名は、フランシスコに決定した。ヨーロッパ出身の教皇が1300年も続く中、初の南アメリカ出身の教皇という事で、世界中の話題にもなりましたよね…?
ローマ教皇になるための選挙、コンクラーベは、投票権を持つ80歳以下の枢機卿120人(定員数)で行われて、バチカンのシスティーナ礼拝堂が会場となって、決定には投票数の3分の2以上の人数の獲得が必要になる。3分の2に達しない場合は、達する人が出て来るまで何日かかろうが投票を続けるそうで、266代フランシスコ教皇は12日にコンクラーベが始まり13日に決まったんで、まる1日で決まった事になる訳で…。

カトリックの大司教、聖マラキは、1091年にアイルランンドに生まれた。幼い頃から聡明で、神秘的な素養が豊かだったそうで、その素質を見込まれて、当時30歳以上でなければなれなかった司祭に、25歳の時に任命された。すでにその頃マラキは、人と会話している最中に、しばしば相手に関する予言をしていたという…。彼の脳裏には、相手の未来がまるで映画のフィルムのように見えたらしく、死後に聖人に列せられた人物なのね…。
人々がマラキの予言を知ったのは、彼の死後450年ほど経った1595年の事。そこに記されたローマ法王に関する予言が的中した事から、人々に驚きと恐怖を与えたらしい…。116代法王のケレスティヌス2世(在位1143年~1144年)から始まる予言は全部で”112”。そのうち最後の予言を除く111は簡潔な単語2~3で構成されており、その全てが的中しているという…。

聖マラキの予言は、歴代の法王全てに当てはまる内容だった訳で、それゆえに法王庁は聖マラキの予言を門外不出にせざるを得なかったのさ…。「聖マラキの書」には、実は116代教皇以降112人の教皇の名前しかない!そして、前教皇ベネディクト16世は111人目だった!つまりは、現フランシスコ教皇が112人目という事になり、マラキの書の最後の教皇という事になる!そして、最後のマラキの予言は「ローマ聖庁が最後の迫害を受ける間、ローマ人ペテロが教皇の座に就く。ローマ人ペテロは多くの苦難の最中、子羊を司教とする。この苦難が去ると7つの丘の町は崩壊し、恐るべき審判が人々に下される。 おわり」だった!

しかも、フランシスコの両親はローマ出身のアルゼンチン移民でローマ人ペテロに符号するらしい…。
もし、マラキの予言が的中しているとすれば「フランシスコ」は最後の教皇となり、恐るべき審判が下る時がもう間近という事になる訳で、バチカンの教皇庁には、人類の未来にかかわる秘密が隠されているんでしょうね…。