■カッパのミイラ
この手のものは、意外と作り物が多いのだけど、九州は佐賀県の西部にある伊万里市といえば、磁器(伊万里焼)や陶器で有名ですが、実は評判の観光スポットがある。「松浦一酒造」という所…。17代当主の田尻徳麿氏が、全国的にも珍しい”カッパのミイラ”をガラスケースに保管し、無料で一般公開している。
このカッパのミイラの由来が、1983年、母屋の屋根の葺き替え工事の最中、大工の棟梁が「梁の上にこんなものが…」とボロボロの紐でくくった黒い箱を持って来た…。蓋を開けると中から奇妙な動物のミイラが出て来たという…。

戦国時代、田尻家は筑後の国、田尻村の豪族で、今から403年前に鍋島直茂公によって肥前国下松浦郡山代村(現伊万里市山代町)に所領を与えられ、定住の地とした。この田尻村の飯江川にカッパ伝説が伝わっており、その田尻村から山代村に移住する時に、このミイラを持って来たのではないか?と推測されている。
このカッパのミイラなんだけど、私の感想では、作り物っぽくない!というのが一番ですよね(笑)。あからさまに作り物がたくさんある中で、これはかなりのものなんですわ。全身が青カビに覆われていて、体長は70センチ前後、足を折り曲げ、顔をこちらに向けて横たわっている。後頭部に頭髪らしきものがわずかに残っており、頭頂部には皿らしき窪みもある…。

伊万里を訪れた際には、是非立ち寄ってみてはいかがでしょう…。カッパは伝説上の生き物という印象は強いですが、北海道ですらカッパが実際いた!とされているから、本当に実在するUMAかもね?