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[2011.01.15]
■空海
 日本における真言宗の開祖であり、後の日本仏教界に多大な影響を与えた空海…。「弘法大師」の名でも知られていて、日本各地に不思議過ぎるくらいな逸話を数多く残す謎の人物でもありますよね?比類なき法力を操る仏教界のスーパースターなのは、間違いないのではないでしょうか? 


 空海は、奈良時代末期の774年、四国の讃岐国(現在の香川県)で生まれたと言われている。幼名をフィギァスケートの選手じゃないけど、「真魚(まお)」といい、伊予親王の家庭教師でもあった伯父の阿刀大足(あとうのおおたり)から、論語や孝教等の漢籍を学んだようだ…。 
 
 18歳になると、当時の官僚の教育施設であった大学寮に入学。明経道(大学寮の学科の一つ)を専攻し、儒学を学んでいたようなんだけど、勉学の間に仏教に出合った空海は、次第にその教えに傾倒して行く事になったようなの。 
 19歳で大学を辞め、空海は山にこもって厳しい修行を始めるのだけど、ある時、室戸岬の洞窟で、虚空蔵菩薩の「虚空蔵求聞持法」の修行をしていた彼の口の中に、明星(金星・一番星)が飛び込んで来たという。その瞬間、彼は悟りを開き、目の前に広がっていた空と海から「空海」と名を取ったらしい…。 
 
 ますます深く仏教を信奉するようになった空海は24歳で「三教指帰(さんごうしいき)」を執筆。これは、儒教・道教・仏教の三者を比較し、仏教の優位性を語ったものなの。 
 
 更に修行を積むうちに、密教の経典「大日経」に出合った空海は、より本格的な密教の知識を得るために、留学僧として唐に渡る。そこで出会った唐の青龍寺の高僧・恵果により密教の奥義を伝授され、空海は日本で真言密教の教えを広める事になるのだけど、この唐の高僧・恵果の元には、密教の奥義を教えてもらうため、たくさんの弟子たちがいたにもかかわらず、日本から来た空海に、「あなたを待っていたのだ」と全ての奥義を渡してしまったそうで…。 
 
 その後、日本に戻った空海は、修行の本拠地として高野山に金剛峯寺を開くのだけど、彼がこの地を聖地として選ぶにあたって、次のような神秘的なエピソードが語られている。話は、唐での留学時代に遡るのだけど、恵果の下で全ての教えを受け、帰国する直前の事だった…。 
 
 海を見つめていた空海は突然、密教の法具である三鈷杵を、「わが教えを広めるのにふさわしい地に落ちよ!」と沖に向かって投げた!それから約10年が経ち、何かに導かれるように高野山に至り、そこであの三鈷杵を発見したんだそうだ!実は、この話隠された逸話があって、沖に向かって投げたのは、三鈷杵だけでなく、五鈷杵も投げたらしいのだが、その五鈷杵を見つけたのが、湯殿山なのだ!と湯殿山には伝説として伝わっている。 
 これ以外にも、空海については数々の伝説が残されているのだけど、その法力は、並みの僧ではとうてい太刀打ち出来ない強さだったのは間違いない! 
 
 824年、平安京の神泉苑で、空海は西寺の僧・守敏と雨乞いの法力対決を行ったのだけど、その際、守敏は近在のあらゆる水神を瓶の中に封じ込め、雨が降らぬように空海の修法を妨害する…。ところがその企みに気づいた空海は、はるばる天竺(インド)の無熱地に棲む善女龍王を勧請し、大雨を降らせたという…。まさに圧倒的なスケールの法力ですよね? 
 
 空海の威光はその死後も引き継がれ、空海は「即身成仏」(人間の身のまま仏になる)し、生死という概念を超えて、今でも金剛峯寺の奥の院に鎮座していると考えられてますから、ちゃんと今でも朝と夕は食事を奥の院に運んでますからね…。 
 事実、弘法大師こと空海が、携えていた独鈷や木の枝で地を突き、清水や温泉を湧かせた!という話は、伊豆の修善寺温泉を始め、日本各地で現在に至るまで増え続けている訳で…その神出鬼没ぶりからみて、その一生を仏教に捧げた空海は、今もなお衆生救済のために、巡礼の旅をまだ続けているのかも知れませんね…。 
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タリズマン・マスター
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1995年から、この伊達市に、占いスペースを開き、運命アドバイザーとして占いをおこなっています。  
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