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[2010.12.01]
■狼男
 世界の三大モンスターと言えば、吸血鬼ドラキュラ、フランケンシュタイン、狼男ですよね?狼男の伝説は、フランスを中心に、ヨーロッパ諸国で広まった伝説のようで…皆さんご存知のように、満月の真夜中に、人間の男が発作と共に突然、猛獣のような体毛や牙、鋭い爪を生やし、狼男に変貌して行く…。狼男は次々に人々を襲い、殺して行ったと言われている。 


 16世紀から17世紀に書かれた「巫覡論」(ふげきろん)には、次のような狼男の実在記録が残されている。1574年、少女がフランスのフランシュ・コンテ地方の山の中で、狼男に食い殺された姿で発見された…。その後、狼男のような野蛮で汚い格好をしたジル・ガルニエという男が捕らえられ、「人狼裁判」にかけられた!という記録が残っている。そして、彼は狼男の姿で、4人の幼児を食い殺したという罪で、火炙りの刑に処せられた…。ある説によると、当時数百人以上の狼男が、ガルニエと同じような罪で処刑されたとされている。かなり、魔女裁判に近いものを感じますよね? 
 「巫覡論」によると、当時フランスには百人以上の狼男が存在していた事になるのだけど、そんな事が本当にあり得るのだろうか?これも魔女裁判のような、適当なものだったんでしょうか?実は、ある調査で狼男は、ライ麦パンに関係があるのではないか?という説がある…。事実、ライ麦を栽培していた地域と、狼男伝説がある地域は同じなのね…。 
 
 1951年に、フランスの田舎町、ポント・セント・エスプリットで原因不明の病気が流行した。医師は最初は盲腸炎だと思っていたらしいのだけど、2日間で、200人以上もの似たような症状の患者が現れたらしい…。しかも患者の多くは、腹痛だけでなく、目がうつろで幻覚を見る、他人に大声で話し掛ける、病院を抜け出して町中を走り回る等の奇行をとっていた。医師たちが患者たちの食べ物を調査したところ、全員が同じパン屋のライ麦パンを食べていた事が判明する。 
 
 そこでパンの成分を分析すると、本来なら含まれているはずのない「アルカロイド」という毒素が見つかった!原料のライ麦が「麦角病」という植物病に侵されていたのだという…。この麦角病の菌核は、多量の「麦角アルカロイド」という毒素を含んでおり、これが体内に入ると精神錯乱、しびれ、幻覚等の中毒症状を引き起こすのだそうだ。町の人々は何も知らず、この麦角病のライ麦を使用したパンを食べ、麦角中毒に陥った!というのが、狼男の伝説の真相ではないか?と言われている。 
 狼男を「狂犬病患者」とする説もある。狂犬病患者は感覚器官が非常に敏感になるらしく、音・風・光等の外部からの刺激を避けようとする特徴があるようで、夜間のほうが行動しやすい。また、満月になると呻きだすことを、月の光に反応していると考えることも出来る。その異様な姿を人たちは、狼に取り憑かれた!怪物として捕らえたのかも知れませんね。 
 
 ただ、牙や爪は何処に行ったの?っていう疑問も残ってしまうのも事実で、狼男っていうのも、それらの病気なら狼って、何処から出てきたんだろう?って思ってもしまうのですけど…。 
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PROFILE
タリズマン・マスター
タリズマン・マスター
1995年から、この伊達市に、占いスペースを開き、運命アドバイザーとして占いをおこなっています。  
札幌、苫小牧など、遠方よりお越しになる方も、多く占わせていただいています。  
 
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この仕事についたのは、運命だと思っています。 
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