■絵馬
季節的には少し早いでしょうけど、神社に行って絵馬を奉納する受験生は今でもいるんでしょうね…。実は本来ならば、神様の乗る本物の馬かまたは造馬を奉納するのが筋なんですが、その代わりとして祈願あるいは報謝のために馬の絵を描いて、社寺に奉納したのが絵馬ですよね?室町時代の終わり頃からは大きな偏額形式の絵馬も現れますが、一般庶民は小絵馬と言われるものがほとんどで…。
小絵馬は公衆の面前にかけるものではありますが、その奉納は人知れず行うものであったらしい…。

願い文も書かないのが普通なのさ!絵馬の図柄というのは、その後、馬だけではなくなって、祈願する神仏の縁起や由来、あるいはご利益の内容によっておのずから決まったものになって行きますが、ことに祈願内容を描いた図柄は、神仏に対して「このようにして下さい…」と望む事を感じさせるようなものなので、神意を誘導、喚起させるためのものなので、願い文は不要なんだそうです。
