■チョスンサジャ
韓国では、人が死ぬと、閻魔の使者である”チョスンサジャ”が現れると言われている…。チョスンサジャは、黒っぽい服を着て伝統的な冠をかぶった男性のようで、3人でやって来るとされている…。日本でも、「あの世からお迎えが来る」という言い方をしますが、その使者の具体的な姿は統一されていませんが、韓国の方たちはチョスンサジャのイメージを共通で持っていて、葬儀の際などに、チョスンサジャにご飯、おかず、お金、わらじ等を供える風習がある…。
部屋にチョスンサジャが現れたのを目撃した人もいて、これは、私が友人から聞いた話なんですが、部屋で仕事をしていた時、疲れていた事もあって、ついウトウトと寝てしまった…彼は話し声で目を覚ましたらしいのだけど、部屋の隅に韓国の伝統的な服装をした3人の男がいて、低い声で何かを話し合っていたんだと…彼は怯えながら、3人の話を聞いてみると「人違いだ…」「ちゃんと確認しておけ」というような会話が聞こえて来た…。

このような臨死体験に近い経験をして、人違いだという事でこの世に戻されるという話は、様々な国で伝えられていますよね?
韓国でいうあの世とはどんな世界なんでしょうか?私が思うに、多くの韓国の方に根付いているのは儒教の影響が強いのではないか?と考えます。儒教の考え方によると、死者の霊魂は死んですぐあの世に行く訳ではなく、3年間は家の周辺に留まっているとされる…。その後、3年目の儀式を受けた後、ようやくあの世へ旅立つそうで…。
