■突然の春の嵐
3月20日の夜のことである。 寝ていたら雨戸がガタガタと鳴り、うるさくて寝ていられない。余程の強風が吹き荒れているのだなと思ったが、それでも我慢して寝ていた。
翌日の朝に家の周りを点検したが、大した被害は無いようだった。
テレビを付けたら、電車は止っているし、飛行機も欠航している。
そういえば、我が家から見える中央線も全然走っていない。この低気圧がこれから東北から北海道へ向かうそうだ。

太陽も出て来たので、小金井公園に桜の開花状況を見に行った。テレビの開花情報では、東京は21日と告げていたからだ。
入口近くの桜はもうすぐ開きそうになっている。
今日の夕方か明日には必ず開花することが、長年の経験から判る。

少し奥の方に行ってみて驚いた。
大きな椿らしい木が中ほどから裂けて倒れている。
更に太い桜の木が、根から倒れている。
木々の太い枝がアチコチで折れて、道路に散らばっている。

時ならぬ突然の春の嵐で、小金井公園は被害が出ている。これが1週間遅く来たら、桜の花は全部散ってしまっただろうから、せめてもの不幸中の幸いと思うしかない。
台風の時でも倒れなかった公園の木が倒れたのだから、かなり強風だ。
この春の嵐が伊達市のトーヤレイクヒルGCを避けて通って欲しい。そうでないと、私の好きな素晴らしいカラマツ林が倒れてしまうのが心配だ。

(おまけの話)
公園の桜をチェックしていたら、小学校の同級生のE君に会った。彼は大学卒業後、京王プラザホテルに就職し、定年まで働いたホテルマンである。
あまり元気が無いようなので、『毎日、何をしているの?』と聞いてみた。
『96歳になる母親の介護が大変だ』と言った。
私の世代は親の介護で苦労している友人が多い。

本人は『心臓が悪いので、そんなに長く生きない』と自信たっぷりである。
私も病気の話に付き合って、『前立腺癌なんだー』と言った。でも、あまり反応は無かった。
久し振りに会う友人との会話は難しい。
あまり幸せそうな話題は相手を滅入らせるし、暗い話も同じである。この年になると、前向きな話題は殆ど無いので、親の介護か、本人の病気の話題になってしまう。
では、どういう話題にしたらいいのか?、私にはまだ結論が出ていない。