■デジカメクラブ勝どき支部
小金井から勝どきに引越して来て、元の友人達と作っているデジカメクラブの活動が鈍っている。 その原因は色々とあるが、クラブ員の高齢化も大きい。
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暑いと熱射病を恐れ、寒いと凍死を恐れて撮影会もなかなか開催出来ないでいる。たまの企画でも参加者が少なく、これも仕方ないかと諦めかけている。
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そこで、このマンションでデジカメクラブを作ることにした。
幸いに一緒にやってくれるというMさんと知り合った。
彼は緻密な頭脳の持ち主で、すぐにポスターを作ってくれた。
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とりあえずは知り合いを無理やりメンバーにして、6名でスタートとなった。
今回は幅広くメンバーを集めたいので、条件をユルユルにして、「コンパクトカメラ、携帯電話、スマホでもOK」とした。
もっとも最近のスマホは高性能のカメラが付いていて、時には私の一眼レフカメラの写真より上手く撮れたりする。
その時は腹も立つし、かなり落ち込む。
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最初の撮影会は住吉神社のお祭りである。
8月4日の午後3時30分に、町内の神輿がマンションの前に来ると聞いた。
そこを狙って第1回目の撮影会となった。
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マンション族は下町の祭に慣れていないので、神輿が来ても用意してある水をかけられない。
威勢の良い神輿の担ぎ手に水なんかかけて、殴られたら怖いと思っている。
だから、なんだか元気の無い神輿が通り過ぎて行ってしまった。
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マンションの管理組合の仕事でてんてこ舞いをしているのに、またこんなことを始めてしまった。いくつになっても考えが無いのは変らない。
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(おまけの話)
同級生と作っているデジカメクラブのメンバーのS君は、まだ現役社長で忙しいのか、あまり活発に活動をしていない。
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そのS君は、写真ではY君の弟子である。
ところが、そのY君は私の弟子である。
だからS君は私から見れば、孫弟子になる。
S君は1年に1度の「1000人の写真展」には、渋々写真を出して来る。
腕前は下手ではないが、仲間の中で際立っているということもない。
そのS君が今年の「1000人の写真展」に「鯉のぼり」という作品を出した。
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この作品が総務省の目に止まり、日本を海外に紹介する雑誌に使いたいという申し出があった。この話を聞いた時は驚いた。
作品は上手というより、「海外に日本を紹介する」という点では素晴らしいと思う。
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S君のことを孫弟子なんてバカにしていたら、いつの間にか追い越されてしまい、国家から評価される写真家になっていたのである。