■野ぶどう
秋になると、野ぶどうの丸い実が光沢感をもって美しく色付く。

エメラルドグリーンを少し淡くしたような色や、青の澄んだような色や、紫と桃の中間のような色や白い象牙のような色や、淡い黄緑色や、それらの色の濃淡や、混ざっている色の一方がより強く出ていたりと多彩な色合いの粒がたくさんついている。
七色の宝石粒が緑のぶどうの葉と共にある。
我家の庭の南側の垣にも這わせているのだが、今頃は葉も黄色く変色して、実は白か黒い色のものが圧倒的に多い。エメラルドグリーンや青の澄んだような色の粒は少なかった。
ご近所のHさん宅の野ぶどうの見事な色合い、同じく伊達駅近くの喫茶店「野歩」さんのレンガ壁に這わせたこれまた見事な色の粒たち。更に昨年妹背牛の神社の生垣からのぞいていた美しい色合いの野ぶどう。
どうも美しい粒ができている野ぶどうは、陽が思い切りは当たらない北側や家陰の地に植えてあるものが多いように感じている。
来春には、我家の野ぶどうも一部をもう少し陽当たりの弱い所に移してみて、確認してみよう。
美しい実の付いた枝を家で小さな花瓶に挿して楽しもうと思うが、残念ながら翌日には、もうあの輝くような色合いが失せてしまう。
(2011-10-18記)