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豚の菜っぱ

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ものすごい勢いで広がる西洋たんぽぽに、庭を独占されるのが我慢ができず、見つければ親の仇のように駆逐していったことは以前にも書いた(黄色い軍団の降下部隊)が、その一方で比較的穏やかに、そして見た目もすらっと上品に見える日本たんぽぽを残しながら、むしろ積極的に援護してきた。

しばらくすると、彼らは庭の中でかなり目立つようになってきた。このまま増えすぎてしまうのも考えものだと思いつつ、それでも在来種である彼らを外来種から守ってやれたという満足感があった。ところが、先日庭に生えている雑草たちの種類をGoogleで写真検索しながら調べていたら、大変なことがわかった。
なんと、贔屓にしていたその彼らは日本たんぽぽではなかったのである!

何かの間違いではないかと、Google検索で何度も調べたが、どうやら俺の間違いが確定した。彼らは「豚菜(ぶたな)」という草だったのである。

タンポポモドキとも言われる彼らはヨーロッパ原産の外来種。こいつらもかなりの繁殖力があるらしい。日本たんぽぽとそっくりだが、よく見ると茎が途中で分かれるなど、見分けるポイントがある。

それにしても「豚の菜っぱ」という命名はひどい。由来はフランスでの俗名から来ているらしく、タンポポに似て美味しそうだが、味は不味くて人間の食うものではないとか、豚の牧場で豚が食べるからそうなっているらしい。昭和初期に日本に入ってきてからそのまま訳されて定着したとのこと。

一生懸命保護していた草が、なんと繁殖旺盛な外来種だったとは。数日後、俺は草刈り機を手に取った。かつて刈らないようにしていた彼らも含めて、庭の雑草をまとめて刈り取った。刈りながらこうして好き嫌いで殺生するような行為に、割り切れない気分になった。

豚菜

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犬と暮らしとカヤックと

kayaker

豊浦町でワンコたちと暮らし、たまに海で遊ぶ日常をつづります。

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