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頭の中でセミを飼う

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そいつは頭鳴(ずめい)というらしい。耳が鳴っているのではなく、頭蓋骨全体の振動で聞こえている感じだ。みうらじゅんは「頭の中でセミを飼っている」と表現した。
いつの頃からか、この頭鳴に気づいていた。静寂の中ではより感じるのだが、よく漫画でも「シーン・・・」という静寂を表す擬音で表されているくらいだから、みんなの頭も中でもこれが鳴っているのだろうとずっと思っていた。
しかしこれは、注意を向ければどんなに音がうるさい環境でもふと気づくといつも背景で鳴り続けていることに気づく。大人になってからこのことを周りに聞くと「そんなことはない。それは医者に行ったほうがいいよ。」と言われてしまう。その時に「そうか。みんなは聞こえていないんだ」と思った。

その後ネットで「耳鳴り・頭鳴り」で調べてみると、そこにはストレスやその他病気が原因とされているようで、どうやら悩んでいる人もいるようだとわかった。だが、それら原因をみてもどれも自分には当てはまらなかった。
しかし思い起こすと、これまで3回頭を打って血だらけになったことがある。
まずは3歳の時に庭の階段から転んで落ちて血だらけになったとき。これは覚えていない。次に6歳の時にアパートの2階の階段踊り場から風呂敷のマントをつけて飛び降りた時。これは忍者赤影の真似をしたのだが、落ちた後に近所のおばさんに抱えられて病院に行ったのは覚えている。そして中学のとき、自転車で路上ジャンプしたときに着地に失敗して転び、後ろからきた友達の自転車に頭を轢かれたこの3回の事故である。もしかしたらこれらの事故が関係しているのかもしれない・・・。

まあ原因が何かわからぬにせよ、ふとそこに意識が行くごとにそれに気づき、その都度これは一体なんなのかと気になることはあった。
そしてある時、「マイブーム」「ゆるキャラ」などの時代の言葉を生み出した天才漫画家(?)みうらじゅん氏が、自分の頭の中で年中鳴っている音をセミの鳴き声と見たて、いろいろなセミの鳴き声のCDがセットでついている図鑑まで買い求め、自分の飼っているセミを調べたと言っていた。

なるほど。それは面白いな。それによって頭鳴を第3者に正確に客観的に伝えられるわけだ。しかし俺の頭の中のその音は、セミの鳴き声というよりも、虫で言えばオケラの出す音に近かった。セミの鳴き声よりも、もっともっと波長が高い感じ。「ジー」じゃなくて「キーン」だ。だがさすがにオケラの図鑑はないだろうから、なんとかその音の種類を調べられないかと調べていたら、なんとYoutubeに自分の耳鳴りの周波数を調べることができる動画があったのである。同じようなやつがいるわけだ。

ということで、その動画を使って何度か調査をした。頭鳴の周波数を探るため、片耳だけ密閉型ヘッドフォンをつけて、片方の耳は開けておきながら音に集中して計測した。
するとわかったことは、普段、常に頭の中で鳴っている周波数は11,000hzくらいということ。そして、たまに大きく聞こえてくるやつは8,000hzくらいと俺の頭鳴はこの2種類があるということがわかった。この8,000hzの音は、何の前触れもなく急に現れ、徐々に大きくなり、ピークが30秒くらい続いたらそのうち徐々に音が小さくなって消えてしまう。だが、一方で背景でなっている音はずっと鳴っている感じだ。

これ、一体なんだろうか。不思議だなー。この先、もう少しこの現象を探りたいと思っている。

あなたの耳鳴りの周波数は?

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犬と暮らしとカヤックと

kayaker

豊浦町でワンコたちと暮らし、たまに海で遊ぶ日常をつづります。

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コメント(2件)

  • 年をとると『耳の中にセミ」がいたり、「目の中に蚊を飼ったり」するんですよ。私も同じだから、単なる老化現象でしょう。
    私も最近、同じ本を読みました。

    • 今年もよろしくお願いします。さて、蚊もそうなんですよね。しかし僕の耳の中のセミは昔からなんです。今も鳴いています。笑

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