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あのスーパーばあさんたちがやってきた

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俺には88歳の母がいる。
父は2年前に死んだが、母や一人でまだまだ元気に藤沢で暮らしている。
最低でも週に2回はスポーツクラブに通って、
アクアビクスやらエアロビクスやらをやっているそうで、
まだまだくたばりそうもない。

父が生前、自分が死んだら後に残る母のことを心配だから
先に死ねないとよく言っていたが、
そんな心配などなんのそのと、
それはそれは楽しそうに生きている。
女性というのはやはり強い生物なのだ。

そんな母が2歳上の姉と一緒にまた来道した。
今回は2人で飛行機でやってきた。
それでウチに3泊させて、その間に美味しいものや
楽しいことを体験させてやろうと思った。
この歳になると次があるか、いつもわからないからである。

そして、洞爺湖のなかむらの和食や、わさびのお寿司など、
この辺で北海道の食を楽しめるお店に連れて行った。
どこに連れて行っても美味しい美味しいと喜んでくれた。

前回は2人ともパークゴルフに夢中になって27ホール周ったが、
今回も母がどうしてもやりたいというので、
18ホールにしてもらって楽しんだ。
また、ウチの近所のおばあちゃんたちが毎朝やっている
ラジオ体操の会にも朝の6時半から元気に参加した。

自治会有志で朝の6時半からラジオ体操

3日目は天気が悪かったので、洞爺湖の噴火体験館で噴火体験をし、
黎明観で藍染め体験などさせたが、
これもたいそう喜んでくれた。

楽しかった藍染め体験

しかし、90歳にもなる彼女たちは、見ていると実の天真爛漫で、
少女がそのままおばあちゃんになってしまったという感じ。
尽きないこの老姉妹の会話を横で聞いていても本当に微笑んでしまうくらい、
なんか純粋なのだ。
これをみると、人間、歳をとってどんなに肉体が老化しても、
心(精神)は歳をとらないことがよくわかる。

とはいえ、彼女たちとは、もうそんなに遠くない将来にオサラバというのが現実だ。
あと何回会えるのか、もう数えるほどしかないのだからと、
せいぜい親・伯母孝行を楽しんだが、
こんなに健康な親を持ち、
俺は幸せだなあとあらためて感謝の気持ちでいっぱいになった。

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犬と暮らしとカヤックと

kayaker

豊浦町でワンコたちと暮らし、たまに海で遊ぶ日常をつづります。

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