MENU

小さな話(134)

33
3

【お寺の掲示板】
お寺に行くと入口に「掲示板」が立っていて、そこには説教臭い文が書いていることがある。毎月、浅草寺から送られて来る「浅草寺」という小冊子の記事に、「お寺の掲示板」というページがある。

6月号は『私はまだ映画がよく分かっていない』という黒沢明監督の言葉が載っていた。これは黒沢監督が、アカデミー賞の授賞式の挨拶で述べた言葉だそうだ。
続けて『映画は素晴らしい。けれど、その素晴らしをを完全につかむのはあまりに難しい』。

これを仏教的に解釈して、ページを埋めている。
「つかんだと思っても、つかんでいない。分かったと思っても分かっていない。」
連如上人は「生涯にわたり仏教の教えに身を浸し続ける重要性」を説いたという掲示板の意味だった。

 「お寺の掲示板」

【ONITSUKA】
銀座には「ONITSUKA」の店が4店舗あるが、どこもいつも外国人観光客の行列が出来ている。彼等が行列してまで買いたいのは、「ONITSUKA TIGER」のスニーカーである。
値段はニューモデルで3万円から4万円くらいのようだが、私のスニーカーと比べると3倍もする。

「オニツカタイガー」の人気に火が付いたキッカケは、2003年に公開された映画「キルビル」で、女優のユア・サーマンがオニツカタイガーを着用したことが話題になり、海外の知名度が一気に上がったのだそうだ。

外国人観光客が行列までして買う理由が分からず、「ONITSUKA Tiger USA Price」とネットで検索してみた。すると「141ドル~211ドル」と出ていたので、行列してまで買うほど値段は違わない。ではなぜなんだろう? 疑問は残ったままである。

 「ONITSUKA」の行列

【交通事故】
数寄屋橋から都バスに乗って、帰り道に図書館に本を返しに行った。
停留所の「ホテル・マリナーズコート」で降りたら、なんだか騒々しい。
前方の交差点に警察車両と消防車、そして警察官と消防士が数名ずついて、なにか作業をやっている。

交差点の真ん中にはトヨタの黒いワンボックスカーが、その先左には白のレクサスが停まっていた。私は近付いて様子を見たが、この交差点は信号機があるのに、どうして衝突したのだろうか?

ワンボックスカーの停車している向き、レクサスの右前面の破損跡などから、色々考えても事故の原因が分からない。幸いに死者は出ていないようで、大事故ではないようだった。

交通事故の処理中

【不思議なエスカレーター】
地下鉄の大きな駅では上りのエスカレーターが並んで2基ある場合がある。
新宿駅などがそうだが、当り前だがどちらに乗っても同じスピードである。
ところが「当り前」と思っていたエスカレーターに、当り前でない場面があった。

それが大江戸線の「中野坂上駅」である。この駅は私が東京工芸大学公開講座で降りる駅である。いつものように2基ある内の右側の上りエスカレーターに乗ったら、左側の人を追い抜いて行くのに気が付いた。

上まで行く間に8人も追い抜いたのである。なぜそうなっているんだろう?
ネットで調べたが分からなかった。 誰か知っていますか?

左側と中央が上りエスカレーターで、中央が早い(中野坂上駅)

【白・黒・ピンク】
ある日のことである。公開講座に行ったら、斜め右前の方にピンクの髪の女性が座っていた。これを見た時は「ギョッ」とした。講座も気になって頭に入らない。
左には白髪の女性、右には寝ている黒髪の女性がいて、奥にピンクだから「白・黒・ピンク」である。

しかしよく考えてみたら、「白は良くて、ピンクは駄目なのか?」と思った。
ハゲはどうなんだ? 黒人のように縮れ髪はどうなんだ? パーマは市民権を得ている。そう考えると、ピンクの帽子はどうなんだ? 

ピンクに染めた髪を、ピンクの帽子と思えばいいのではないか?
ドンドンと妄想が働き講座どころではなくなった。
最終的には何色の髪でも、臭くなければいいのではないかと思った。

 ピンクの髪の女性がいた。

【マンスリーカフェ】
マンションの掲示板に「マンスリーカフェ」という案内が出ていた。
初めて聞く言葉だが、マンションの自治会がテスト的に49階のスカイラウンジで、月1回のカフェをオープンするようだ。しかも無料のようなので、カラオケ仲間に声を掛けて私はオープンの午前11時30分に行ってみた。

カラオケ仲間とメールで約束した時間は午後12時30分なのに、3人共来ているのには驚いた。高齢者になると注意力が散漫になり、私のメールよりチラシのオープン時間を覚えていたのである。

困ったものだが、これからはこんなことが増えるのだろう。
カフェの係は自治会の若手の女性達で、来ているのが高齢者ばかりなので、とても親切で良かった。

 49階の「マンスリーカフェ」

(おまけの話)【予定が無い日】
滅多に無いことだが、この日は全く予定の無い日だった。
「家にいられない」ので出掛けるより仕方ないが、どこへ行けばいいのか分からない。
「小人閑居して不善をなす」という言葉があるが、まるで私のことを言われているように感じた。

とりあえず家を出て、歩いて隅田川の築地大橋の上に行ってみた。
台風一過なのに空は曇っている。しかも隅田川の水は濁っている。
川を行く船を見ていると、色々なことを考える。「人生は川の流れのようだなー」などと。

 「ガクアジサイ」

父母も既になく兄弟姉妹は元気だが、最近は年のせいかあまり交流をしていない。
兄弟姉妹と言っても、一緒に育った時間はそんなに長くない。女性は結婚して家を出れば、他人のようなものだ。父は56歳という若さで亡くなってしまった。

若い頃にブラジルに渡ったが、事業の成功と失敗で、最終的には横浜港に着払いで帰国した。こんな話も父からは直接聞いていない。母とか姉から聞いたのだろうと思う。
父は結婚してサラリーマンを経験して、独立して工場を始めた。

その頃からは私の記憶にある。割合に明るい性格だったので父の愚痴は聞いたことがないが、なにか心配事があるのか沈んだ顔の時はあった。

 「ヤマブキソウ」

しかし今になって思う。私は父とどれだけ話をしただろうか? 母とはどうだったろうか? 父が何を考えてブラジルに渡ったのか? 
母は父との結婚生活を、どう感じていたのだろうか?

2人と深い話をした覚えはあまりない。だから父のことも母のことも、実は私はよく知らないのである。他人の家のことは分からないが、これはどこにである話のような気がする。では私は自分の子供と、どれだけ話をしているだろうか? 

これも父に似て、あまり深い話はしていない。
親子より友達との方が、深い話をしたことが多い。
隅田川の流れを見ていたら、こんなことを考えていたのである。

 「ヤマボウシ」

\ この記事をシェアする /

伊達季節移住のススメ

心の伊達市民 第一号

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

アクセス総数
1,590,857回

コメント(3件)

  • 「籠を水につけよ!」 なるほどな!と納得。 籠は隙間だらけであっても常に水に浸けておけば籠は水で満たされている。 私の頭も籠状態であるが、何時も知識?の中に浸っていれば零れた知識もすぐに満たされた状態となる。零れて空っぽの頭も少し安心できる。 「頭を水につけよ!」

  • 父がどういう人だったかは実はよく知らなかった。そんなことにならないように僕はブログを思うままに書いて残すことにしました。第一号さんがどんな人間だったか、その一部はこのブログに刻まれて残るわけです。

  • 親兄弟親戚など、 昔から知っている人たちなのに、よくわかっていない。親戚の叔父さんなど、いったいどんな商売をし、どんな人生を体験したのか、まるでわからないまま逝ってしまった。生きているうちに体験談を聞いていれば、自分の人生の役にも立ったことだろうと思う。が、しかし、実際には時代感覚がずれていたり、今で言う老害(自慢話やくどい話)が多く、その時は自分も聞く耳を持っていなかった。

コメントを書く


心の伊達市民 第一号TOPページに戻る