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ティエンさんの東京見物(3)

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ブログ閉鎖中の話題(2016年5月11日)
3日目は朝から雨だった。しかも強風が吹いている。
先ずは築地本願寺に行き、寺院を案内する。
ここは私の菩提寺だと説明したら驚いていた。

お賽銭を入れ、正式なお参りの方法を教える。
その後、地下にある納骨堂に案内し、私が死んだら入る予定のロッカー式のお墓を見せた時の彼女達の驚きの顔が忘れられない。

築地本願寺の正面で。

『なぜこれがお墓なのですか?』、『どうやって入れるのですか?』、『幾らですか?』、『坊さんは結婚しますか?』など質問が山ほどある。
ベトナムでは土葬が普通だし、お寺にお墓は無い。

また、死んでロッカーに入るということが、どうしても彼女達には分からない。
それはそうだろう。今回の東京見物で、このお墓が一番驚いたことだったようだ。

本願寺の本堂で

お参りの後にお寺のレストランで朝食を食べた。
その頃になると天気は良くなり、気温がグングンと上がり27度になった。
築地3丁目からバスに乗り東京駅に出て、コインロッカーに2人の荷物を預ける。
そしてJR山手線で浜松町まで行き、そこから歩いて東京タワーに向かう。

私のロッカー式のお墓の前で。

東京タワーの入場券を私は持っている。
以前に港区観光写真コンテストに入賞した時の賞品の中に入場券が2枚あった。
私は東京タワーには飽きるほど上っているので、2人をエレベーターのところまで案内して、下のカフェで休むことにした。

増上寺から見える東京タワーの前で。

1時間くらいして戻って来た2人を連れて、次は東京ディズニーランドである。
でも、帰りの時間の都合もあるし、お金を使いたくない2人のために入口まで行くことになっている。

舞浜駅に着いた時は1時を過ぎていた。
そんな時間からディズニーランドに来る人は少なく、入場券売り場はガランとしていた。

林の中から見える東京タワー。

2人にとって入場券の7400円は大金である。ベトナムでは10日間の労働に相当する。
入場券売り場で記念撮影だけして、柵の外から中を覗き入場した気持ちになる。
その時にキャラクターのぬいぐるみの集団が目の前を通った。

彼女達は興奮状態になる。
柵の外から写真を撮り、これで本当にディズニーランドに行った気持ちになった。

東京タワーは大量の鯉のぼりを飾っていた。

 

舞浜駅から東京駅に3時少し前に戻って来た。そしてコインロッカーに預けておいた荷物を取り出し、新幹線の自由席の切符を買い、新幹線ホームに向かう。
往きはバスで4000円、帰りは新幹線で13600円と3.4倍の料金だった。

午後3時24分発の新幹線に乗ったので、金沢駅には午後6時、羽咋市には7時過ぎ、家には自転車で30分なので午後8時頃に着くだろうと思っていた。
午後7時40分にティエンさんから「無事着きました」と公衆電話から連絡があった。

ディズニーランドの入り口までの通路で。

私が2人に一番驚いたのは、東京のこの3日間で全く何も買わなかったことである。
買いたくても我慢していた昔の自分を思い出した。
今日の行程は「勝どき~築地本願寺~東京駅~浜松町~東京タワー~東京駅~舞浜東京ディズニーランド~東京駅」、そして「東京→金沢」だった。

(おまけの話)
2人が東京に滞在した3日間で8回の食事をした。(全て2人の希望を入れた)。
そして、その都度、私は驚いた。

1日目    和朝食      (昼)ハヤシライス  (夜)フォー(ベトナム料理)
2日目    洋朝食        とんかつ      ピザ
3日目    モーニングセット    オムライス                 なし

入場券売り場の前で。

驚いたのは、その都度「これは初めて食べた」と言うのである。
「海苔」、「ハヤシライス」、「ベーコン」、「とんかつ」、「ピザ」、「オムライス」など今までに食べたことが無いと言う。「とんかつの肉は鶏肉だと思った」と言っていた。
オムライスは会社のテレビで見て、「食べたいなー」と思っていたそうだ。

柵の外から中を覗く。キャラクターが歩いていた。

多くの実習生達は日本に来て倹約生活をしているし、もしかしたらベトナムの田舎よりも田舎にある日本の工場に来てしまった。彼女達は殆ど日本の食には触れることなくベトナムに帰る。貯金は出来たが、これで本当に「日本に来た」と言えるのだろうか?

大事なお金を使って東京に出て来た2人は、きっとその経験を人生に生かして、使ったお金以上に得るものがあると信じたい。

東京駅丸の内北口で。これから北陸新幹線に乗る。

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伊達季節移住のススメ

心の伊達市民 第一号

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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コメント(2件)

  • 3日間の東京見物で彼女たちはどれ程日本を理解できたのだろうか? 日本のパパによる歓待をどれ程喜んでくれたのだろうか? この感激を持って帰国した彼女たちは母国の友達に感謝の気持ちで日本の良さを話すことだろう。 この小さな親切は何時か日本とベトナムを繋ぐ国際親善として大きな力となってくれる事だろう。 今、日本の首相がベトナムを訪問している。 10年後の日本とベトナムの結びつきに「3日間の東京見物」が影の力となっている事だろう。

  • 日本で働いていても日本の食事に遭遇しなかった、というのは驚きです。会社の昼飯でもそのチャンスがなかったというのは、どういうことでしょう。
    彼女たちの節約ぶりにも感心します。

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