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小さな話(86)

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【日本尊厳死協会の講演会】
12月13日に本郷の東京大学の構内にある「伊藤謝恩ホール」で、日本尊厳死協会の講演会があったので行って来た。私が日本尊厳死協会に加入して、もう10年以上も経つがまだ元気で尊厳死をしていない。

今回のテーマは「尊厳死と安楽死のはざま」という、私には非常に興味のあるタイトルだった。現在では多くの医師が「尊厳死」を受け入れているが、法律は整備されていない。
「安楽死」は日本では犯罪だが、ヨーロッパを中心に多くの国で一定の条件下で法律で許可されている。

最近の日本では超高齢化が進み、認知症の人の重病下での「尊厳死」が大きな問題となっている。人工呼吸器を付けるのは出来るが、外すのは犯罪となる。ただ最近ではグレーゾーンであるが、一定の条件下なら犯罪にならないような傾向があるようだ。自発的に飲食を拒否すると、人はだいたい2週間で亡くなるようだ。今回は非常に勉強になった講演だった。

 「日本尊厳死協会」のシンポジュウム(東京大学)

【2025年 報道写真展 】
毎年12月中旬を過ぎた頃に、日本橋三越デパートで、「報道写真展」が開催された。
私は地下鉄「浅草線」で「日本橋」で降りて、日本橋を渡って三越デパートに向かった。
ところがいつもは橋の上に坐って托鉢をしている、見慣れた修行僧がいなかった。
「風邪を引いたか?」或いは「年には勝てず入院したか?」と、知り合いでもないのに心配になった。

三越デパート7階の会場は、多くの人で賑わっていた。
2025年の特徴は、ドジャースの「大谷翔平」の写真が多かったことだ。
シーズンを通して活躍したので、どうしても多くなるのだろう。プロの写真は参考にはならないが、素晴らしかった。

「2025年 報道写真展」(日本橋三越デパート)

【羽子板市】(1)
浅草寺で17~19日の3日間、羽子板市が開催された。
毎月18日は観世音菩薩の縁日で、特に12月18日は「納めの観音」として、江戸時代から賑わっていたそうだ。その人出を狙って縁起物を売る露店が溢れ、やがて羽子板市になったそうだ。

なぜ羽子板市となったかを調べてみたら、次のようなことが分かった。
1,羽子突きの羽は形がトンボに似ていて、悪い虫(病気)を食べる。
2,羽の先の黒い豆が「まめに暮らすことが出来る」。このようなことから縁起物になったそうだ。私は18日に浅草寺に行ってみたが相変わらずの混雑で、内外の観光客で溢れていた。

 「羽子板市」の賑わい(浅草寺)

【羽子板市】(2)
外国人観光客で目立つのが、頭にヒジャブを被ったイスラム教徒のインドネシア女性達である。ヒジャブで貸衣装の安っぽい着物を着ていると、日本人が見ると違和感があるが嬉しそうにはしゃいでいる。
中国人の団体旅行がいないので、少し落ち着いた雰囲気になっているのが喜ばしい。

数軒の羽子板屋が宝蔵門の両側に店を出している。
殆どが昔からある絵柄だが、1軒だけドジャースの「大谷翔平」を出していたが、肖像権は大丈夫なのかな? しばらく見ていたが、買う人は少ない。

値札が付いていないので、値段は交渉で決まる。これでは素人は怖くて買えないと思う。
定価販売にした方が、売れるのではないかと思った。

「大谷翔平選手」も登場の「羽子板市」

【まほろば館】
中央区には全国34県のアンテナショップがある。東京都と大阪府は無いそうだ。
一番売上げの多いのは有楽町駅前の「どさんこプラザ」で、10月の売上は過去最高の8800万円だったそうだ。いま人気のある「高市早苗総理大臣」は奈良県の出身なので、奈良県のアンテナショップ「まほろば館」に行ってみた。

場所は銀座通りを進み、8丁目を過ぎて新橋に入り、すぐ右側にある。
以前は日本橋にあったが、家賃高騰の為か2021年に新橋に越して来た。
私は「高市早苗」に関係する「さなえちゃん饅頭」でも売っていないかと思い探したが、全く売っていなかった。

アンテナショップの経営は半数が民間に委託しているので、国会議員会館では売っているのに、「民間の政治利用」で駄目なのかもしれない。

 「せんとくん」(奈良まほろば館)

【2026年の手帳】
忘れっぽい私は手帳を手放せないので、毎年12月になると翌年の手帳を買う。
いつも三省堂で「高橋書店」の手帳を買っているが、この手帳にしている理由は特に無い。最近はスマホを手帳代わりにしている人が増えているが、私は手帳は持ち歩かない。
雑誌で見たのか覚えていないが、「ダイソーの手帳で十分だ」と書いてあった。

すぐに影響を受ける私は試しにダイソーに行って、その手帳を手に取って見てみた。
高橋書店の手帳は1100円で、ダイソーの手帳は110円だった。
大きさが違うくらいで、他に何が違うのか分からなかった。大した予定は無いのだから、来年はこれでやってみようと思う。

  「ダイソー」(左)&「高橋書店」(右)

【Healing(ヒーリング)】
高級老人ホームに入居しているFさんを、カラオケ仲間と4人で訪ねた。
Fさんはだいぶ衰えていて、4人の内の2人が誰か分からなかった。
帰りに途中でお茶をしたら、Hさんの奥さんが心臓にペースメーカーを入れた話をした。

Oさんは93歳で少し元気が無くなったが、奥さんが歩けなくなったそうだ。
Iさんは鼻の奥に癌が出来て、いまは手術後の経過観察だ。
なんだか情けない話ばかり聞いて、心が痛んだ。

マンションに帰って来て、3階のガーデンの池を覗いたら風で穏やかな波が向かって来た。これをズーと見ていたら、家に帰る前に心が癒された。
ヒーリング効果があったようだ。

(おまけの話)【東京ビッグサイト】
東京ビッグサイトで開催された「SDGs Week EXPO 2025」を見に行った。
「SDGs」というのは「Sustainable Development Goals」の略で、「持続可能な開発目標」だそうだ。最近は英語が多くて、何がなんだか判からなくなっている。

大きな会場で「エコプロ」、「カーボンニュートラル」、「自然災害対策展」、「社会インフラテック」、「サーキュラーパートナーシップEXPO」を同時開催していた。事前申し込みで「一般」とプリントした入場券を、首から下げて会場に入った。

中に入って驚いた。小学生だらけなのである。多分、3年生か4年生くらいだと思う。
色々な学校から来ているようで、制服や帽子が違う。小学校の課外授業なのだろう。

「東京ビッグサイト」

東京都のブースで、係の女性に色々な資料を渡された。
その中に「今日からできる、地球に優しい環境アクション」という文字が書かれた再生紙が入っていた。「食べ物は食べ切れる分だけ」とあるが、私はランチの1人前が多過ぎて余らせている。

「もったいない」は、私はもともとそうである。「ゴミは分別」は家でもシッカリやっている。「使わない部屋の電気はオフ」は、消し過ぎて女房に怒られている。「マイボトルを持ってみる」は、かなり前から持って出掛けている。「なるべく袋をもらわない」は、いつも自前の袋をリュックに入れている。

「生き物に付いて知ってみよう」は2匹の猫を飼っているから知っている。
「待機電力を減らして節電」は、これは面倒でやっていない。まあ私の場合は80点くらいで合格か?

ここは廃車になった車のエンブレムがもらえるようだ。

出口に近いブースで、面白いものを見た。透明な板で囲われた部屋の中央に、蛍光灯のリングが下がっている。少し経ったら、地面からドローンが4機、上昇して空中で右往左往している。どうやら一般参加者4人がドローンを操作して、中央のリングの中を通過させるゲームのようだった。

なかなか思うように操縦が出来ず、壁にぶつかるドローン、落下してしまうドローンがある。その内の1機が、上手にリングの中を通過した。するとリングがピンク色に変った。
見ているだけで面白く、いつまでも見ていた。このブースは「SDGs」とは関係ない会社で、客引きのイベントのようだった。

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伊達季節移住のススメ

心の伊達市民 第一号

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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コメント(2件)

  • 80歳をすぎてから友人の二人が癌に罹病した。癌に罹るということは直ちに「死」をイメージしてしまうが現代医学を信じて戦ってもらいたい。私も心の伊達市民 第一号さんの勧めで尊厳死協会に入った。5年分の会費を払い、その期間内に亡くなるつもりでいたが、こればかりは判らない。「死」を恐ろしいものと考えるのが一般的であるが、「死の尊厳」を考えると己の最期を尊厳をもって迎える覚悟ができる。恐怖心ばかりが先立つ「死」であるが、「尊厳死」を目指す心意気を持てれば恐怖心からの脱却が図れそうである。

  • もし3名の医者に、あなたは癌の末期で、余命はあと6か月です、と言われたら、家族や友人に事前連絡し、医師からもらった安楽死の薬を服用し、尊厳をもって死に至ることが出来る。これが一日も早く実現できれば、理想です。

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