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小さな話(62)・・・赤のちから

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【赤のちから】
ミッドタウン六本木にある和菓子店「虎屋」で、「赤のちから」という展示を行っていた。
虎屋の展示タイトルは「赤のちからー色に託す願いー」である。
解説によると『日本では赤は特別な意味をもつ色として、古くから重んじられてきました』

『これは単にその鮮やかさが目を引くという理由だけではありません。太陽や火、血液などを連想させることから、生命の力強さや活力を象徴すると同時に、魔除けの力を宿す神聖な色と考えられて来たためです』。でも虎屋と赤の関係は不明である。

小窓の外から「折り紙」(虎屋)

【赤の種類】
『そうした背景もあって、赤い色は儀式や行事で用いられ、時には装いや食べものまで、その鮮やかな色彩が活用されてきました。今回の展示では、私たちの身の回りにある赤い色がいかなる「ちから」を秘め、人々の暮らしや文化の中でどのような役割を果たしてきたのかを、さまざまな視点から紹介されています』とあった。

「赤」と言っても、日本には伝統的な色々な赤がある。
「赤色」、「紅色」、「朱色」、「柑橘色」、「橙色」など種類は多い。
店内の奥にその色々な色を展示してあった。     

 赤い種々の色(虎屋)

【高崎のだるま】
高崎の少林寺達磨寺は「だるま発祥の寺」として有名である。
15年以上も前のことだが、女房と2人で高崎観音と「達磨寺」に観光に行ったことがある。タクシーで達磨寺に送って送ってもらったはいいが、帰りのタクシーを呼ぶ方法が無いのを知らなかった。

その時、運良くタクシーが来てお客を下ろしたので、私は駆け寄って「高崎駅まで頼む」と言ったら断られた。『今のお客を待っているのだ』と言われた。
それを遠くで見ていたお客は『15分くらい待ってくれれば、乗せてあげます』と言った。
地獄に仏とは、このことだ。

15分くらい後に一緒にタクシーに乗った男は、『自分は現役の時は寺社の屋根を作っていた。引退した後に、自分が関係した寺社の屋根を見て廻っているのが趣味なのです』と言った。色々な人がいるものだなー。

 「だるま」(虎屋)

【赤べこ】
現役の時に福島県会津若松市には取引先があったので、1年に1回は東京から車で出掛けて行った。だから「赤べこ」はいつも本場で見ていた。
「赤べこ」というのは会津地方の郷土玩具で、「べこ」は方言で「牛」のことである。

その由来は『魔除け・疫病除けで、赤い体は魔除け・厄除けの意味を持ち、体に描かれた黒い斑点は天然痘を表し、疫病除けのお守りとして飾られていた。特に1713年に会津地方で天然痘が流行した際に、赤べこに黒い斑点を入れて子供が罹らないように願ったところ効果があったという伝承がある』。黒の斑点が天然痘を表しているとは!

 「赤べこ」(虎屋)

【緋毛氈】(電子講談・ヌーキー)
あまり見る機会が無い「緋毛氈」を六本木で見た。
9月に六本木で行われた「アートナイト六本木」のイベントの1つとして、ミッドタウン六本木で行われた「電子講談」の演者がその上に座っていたからだ。

演者は「ヌーキー」という芸名の男で、音楽と日本語語りのオリジナル演芸「電子講談」のパフォーマーである。ループマシンと電子笛などの電子楽器を操り、音楽を演奏しながら講談調の語りを行う。

私はかなり近くから見て聞いていたが、なんだかよく分からなかった。
語りも何を言っているのか分からず、私には講談ではなくラップのように聞こえた。
この芸が世の中に認められるか?

 「電子講談」(ミッドタウン六本木)

【女の転職】
大江戸線「六本木駅」で帰る時に、エスカレーターの正面に派手な広告が目に入る。
「自分の未来、探してミイ!」という文字と、その横の怖い顔をした女性のイラストがある。
いつもは「面白い絵だなー」としか思っていなかったが、今回のブログが「赤」なので調べてみた。

するとHPには『女性のための転職サイト・リモートOK/残業少な目/月35万円以上など、ライフスタイルに合わせて理想の働き方を探せる。女の転職typeでこだわる条件を探そう!年間休日120日以上・未経験OK・産育休あり』と好条件が出ていた。
私は未経験で、月35万円以上も出す会社があるとは思えないのだが・・・。

「女の転職」(六本木駅)

【赤い牛】
京橋でランチを食べようとと思い、ビルのB1に行ってみた。
色々なレストランがあるが、最近は年のせいかあまり食べたいものが無いのが困る。
奥の方になにか赤い大きなものが見えたので、近付いて行った。
するとほぼ実物大の真っ赤な牛の彫刻で、「焼肉ビストロ 牛印」という店名が書いてあった。

家に帰ってから調べたら、なんと私がトリトンスクエアで行く「トラジ」の系列店だった。
昼間から焼肉は食べたくないし、家族もわざわざ京橋まで夕食に行きたくないだろう。
だから赤い牛を見るだけで、店に入ることは今後も無いと思う。 

「赤い牛」(焼肉ビストロ・牛印)

(おまけの話)
【赤帽】
どこで見たのか? どうしても思い出せない。写真の背景から「上野駅公園口」のような気もする。それより、「まだ赤帽という商売はあったの?」というほうが驚きだ。
「あかぼうで独立開業」という幟を立てているので、どうやら「赤帽」が開業希望者を募集しているらしい。

HPを見ると「私ども赤帽は、学生さんやひとり暮らしの方の引越しをはじめとする単身引越しから、ご家族の引越し、オフィスの引越しなど、作業全般を承っております。また緊急配送や大きな荷物の輸送など、困った時の運送業務を承っております』とあった。

もう大昔に流行った赤帽も無くなっていたと思っていた私には、久し振りに旧友に出会ったような気持になった。

「あかぼうくん」

【無人配送車】(RAKUTEN)
たまに「HARUMI FLAG」の辺りを歩くと、赤い小さな無人搬送車が走っているのに出くわすことがある。これはRAKUTENが事業として行っているもので、事業化できるか試しているのだと思う。

RAKUTENの説明では『地域の小売店や飲食店などの商品を、自動搬送ロボットがご指定の場所まで安全にお届けします。即日配送に対応しているので、忙しい日々の生活をしっかりとサポートします』とある。車両に「880円/月~968円」と書かれているので、会員制の配送月額料金と思ったらMobileの宣伝だった。

1回の配送は800円でその代わり届ける品物や料理の値段は、店売り価格と同じだそうだ。3980円以上の買い物で、配送料が無料になる。
私の家も配達範囲に入っているが、我が家の近くで見たことは無い。
果たして成功するか?

 「無人配送車」(RAKUTEN)

【日本郵便】
日本郵便が点呼業務の不備により国土交通省から運送業事業許可を取り消され、約2500台のトラックが5年間使用できなくなった。

HPを見ると『行政処分により許可取消処分となった業務につきましては、運送会社の皆様のご協力のもと移行対応を完了しました。ご利用いただいているお客様にご迷惑をおかけすることのないように適切な手段を講じ、お預かりした大切な郵便物や荷物をしっかりとお届けしてまいります』とあった。

処分が5年間と長いので、2500台のトラックは売却したようだ。
軽自動車は処分対象から外れたのか、真っ赤な軽トラは街を走り回っている。
その後のニュースで、軽自動車も使用禁止となった。

「日本郵便」

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伊達季節移住のススメ

心の伊達市民 第一号

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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コメント(1件)

  • 確かに「赤」には潜在的な「力」を感じます。特に強調したい個所には「赤」文字を使って目を引くようにします。メールを送信する際に「赤文字」で「ここは必ず読んでくださいね!」と強調するのです。また機関紙の表題にはよく赤文字により判りやすくしますね。私には「赤文字」の「力」を強く感じるのです。それを思い出させるブログでした。

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