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街角スナップ(10)・・・渋谷の街を徘徊

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少し前のブログで「日本の論点」の本の中で、渋谷「TSUTAYA」を取り上げていた。
その時に渋谷まで行ったので、暑いが渋谷の街を徘徊した。
渋谷と言えば、先ずは「忠犬ハチ公」である。これは何回行っても外せない。

なぜ外国人観光客は「忠犬ハチ公」を知っているのだろうか?
ガイドブックに載っているのかな?
忠犬ハチ公と記念撮影をしたい観光客が多く、いつも撮影の順番待ちが出来ている。

渋谷「ハチ公」前は、いつも記念撮影の順番

次も外せない「スクランブル交差点」である。
なんでこんなものが外国人観光客に人気なのか、私には理解不能である。
銀座の数寄屋橋交差点も「スクランブル」になっているが、外国人観光客は写真を撮っていない。

前後左右からやって来る人達が、ぶつからないのが不思議だそうだ。
でも今では外国人だらけなのだから、日本人だけでなく外国人もぶつからないから不思議じゃない。       

スクランブル交差点の中で記念撮影する人が多い

スクランブル交差点を渡り、正面に見える「TSUTAYA」に入る。
CDやDVDを借りることも無かったので、ここには初めて入った。
交差点を渡った外国人観光客が続々と店内に入って行く。

もう私は外国人観光客にも負けている「おのぼりさん」状態である。
1階にはキャラクターや英語の日本の漫画本も置いてある。
見ていると、どうやら漫画やアニメ好きの外国人達のようで、一生懸命に好みの本を探している。        

 「SHIBUYA TSUTAYA」の2階から

店を出て西武デパートの先を左に行ってみる。
パルコの辺りも外国人で賑わっている。最近は黒人観光客が目立つようになった。
肌が黒い黒人でも、刺青をしている。よく見ないと目立たないので、刺青が分からない。
この辺りは以前から様変わりで、色々な派手な装飾の店が増えた。

見慣れた風景でなくなったので、「ここはどこ?」で分からなくなる。
渋谷に来ると「若者の街」という感じで、銀座辺りと歩いている外国人さえも違う。        

 黒人観光客カップルが行く。

裏の方から「渋谷センター街」に出てみた。
ここはハロウィンの時は大勢の若者で溢れ返り、無法地帯に近くなっていた。
さすがに警察も乗り出して指導を徹底したせいか、最近は少し落ち着いて来たようだ。
それでも「渋谷センター街」が海外でも有名らしく、大勢の外国人が歩いている。

何軒かあるラーメン屋の前では、外国人観光客が並んでいる。値段を見たら、どこも1000円以下は無い。ラーメンは日本料理になり、外国でも『本場の日本で食べたい』と言う人が増えているようだ。        

ラーメンに並ぶ外国人観光客

センター街を渋谷駅方面に歩いて行った。なんとケバケバしい看板が多い通りなんだろう。みんな何を求めて、ここへ来ているのだろう? 昼間のせいか、まだ危険な空気は感じられない。

かなり前の夜にここを歩いたことがあったが、その時はかなり身構えて歩いた覚えがある。渋谷は新宿とも違い、私には場末の感じがする。
きっと私が年をとり、この雰囲気を体が受付けなくなったのだろう。       

渋谷センター街

渋谷センター街を抜けて、スクランブル交差点を渡った。
相変わらずスクランブル交差点では、外国人観光客が大騒ぎで渡って行く。
駅前の広場では、影になる場所は待ち合わせの人達でいっぱいになっている。
交差点の信号機用の電源箱には、外国のシールが「これでもか!」と貼ってある。

これも変種の「落書き」なのだろう。電柱を見たら、そこも外国のシールだらけだった。
これは日本で言うところの、外国版「千社札」なのかもしれない。
暑さと人混みで頭が痛くなって来た。そこで帰るためにJR山手線のガードをくぐり、都バスの発着場に急いだ。        

スクランブル交差点横の電柱は外国のシールだらけ

(おまけの話)
しばらく裏道をウロウロしていたら、渋谷区役所の看板が見えた。
ここの職員食堂の蕎麦は 「十割そば」で美味しかったことを思い出し、中に入って行った。目当ての「渋谷ハチ公そば」で、「冷やしたぬき」を注文したら500円だった。
なぜこんなに安いのかと思い、家に帰ってから調べてみた。

するとこの食堂は「特定非営利活動法人ホープワールドワイド・ジャパンが運営する指定就労継続支援(A型)で、通常に雇用されることが困難な人が、ここで働き自立した日常生活を営むことが出来るようにする」ための職場だった。それを知ると、確かに働いていた人達は、少し違っていたように感じる。でも、「安くて美味しければ良い」のである。

 「冷やしたぬきそば」(渋谷区役所)

渋谷区役所を出て左に行くと、私の現役の時に取引があった「Y産業」という商社がある場所だ。路地を入ってみたら会社は無く、周りの雰囲気もまるで以前と違っていた。
たまにこの会社に行くと、専務が私をランチに誘ってくれた。行く店はいつも同じ、東武ホテルの地下一階の「天ぷら屋」だった。

この会社は関連会社に大型機械製造会社があったら、専務はよく出来た人で、「仲間内の取引は甘えが出る」という理由で、私の会社を紹介してくれた。お陰でその製造会社とは、大きな取引が継続した。        

Y産業へ入る道

暑くて堪らないので、もう帰ることにした。渋谷から新橋までは都バスが出ていることを、来る時に確認してある。まだ工事中の渋谷駅からJR山手線に乗るより、時間は掛かるがゆっくりと帰れる都バスにした。

渋谷駅を出た都バスは六本木~赤坂~虎ノ門~新橋へと進む。
クーラーのよく効いたバスの最前列の席に座り、周りの景色を見ながら帰る。
渋谷から新橋までは約35分の旅である。 
停留所では止まるが、観光バスに乗ったような楽しい気分だった。        

都バスは「六本木交差点」を通過する。


                 

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伊達季節移住のススメ

心の伊達市民 第一号

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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コメント(3件)

  • 渋谷と言えば「迷子」という言葉が付いてくるのです。少し前まで渋谷駅を中心とした大工事の真っ最中であった時に出口を間違えて西口へ向かったところ行けども行けども辿り着かず、悪魔の悪戯に遭ったような気分になり恐ろしかった!近代的な高層ビルが林立してオフィイス街として様変わりつつあるようだが、今では全く外国の見知らぬ街となってしまった。

  • 高校生の頃に夜遊びをしたり、大学時代にハチ公前でデートの待ち合わせをしていた頃の渋谷が今はこんなふうになってきているなんてまさに隔世の感。あの頃飛び込んだハチ公前の池ももうないんですね。今の渋谷の街の雰囲気がよくわかる記事で楽しかったです。

  • リチャードギア主演のアメリカ映画、Hachi: A Dog’s Tale が2009年に公開されました。これで一気に知名度が上がったのでしょう。
    ちなみに、タイトルにあるTale とは物語という意味ですが、Tail(しっぽ)と発音が同じなので、言葉遊びをしているようです。

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