前の記事から続きます。
小澤さんの一番お得意だった曲は何と言ってもベルリオーズの「幻想交響曲だと思います。

そのキャリアの感じなところでこの曲を演奏,録音しています。
■指揮者を務めていたトロント交響楽団との交響曲初録音(31歳:1966年録音)この年はウィーン交響楽団に客演して幻想交響曲を演奏したり,ベルリン・フィル定期演奏会に呼ばれたり,ウィーン・フィルと初共演するなどと飛躍の年でした。(写真左)
■ボストン交響楽団の音楽監督に就任。ドイツ・グラモフォン契約第一弾としてこの曲を録音する(写真中央 1973年)
■1976年,札幌交響楽団の定期演奏会に初登場。その演目が「幻想交響曲」。同じ演目で函館でもコンサートをしたとのことです。「伝説の名演」とされ,CD化が期待されています。
■ボストン交響楽団の来日公演や,ドイツ,オーストリア,フランス,イタリアの主要オーケストラでこの曲を演奏。YOUTUBEでたくさん見られます。
■サイトウ・キネン・オーケストラと(写真右。2010年12月:長い病気療養から初の本格復帰コンサート(於:カーネギー・ホール)。
その他にも2007年,2014年のでのサイトウ・キネン・オーケストラとのコンサートもCD化されています。
ちょうど今日,ベルリン・フィルとの82年の共演のこの曲のCDが発売されますが,CD6枚+1Blu-rayの中の1枚のため,かなりお高めです。中古で安くなるのを待ちます(笑)。
説明が長くなりました。
きょうは写真左,31歳の若き小澤さんのこの曲の第二楽章を聴いていただきます。
小澤さんの最後の指揮姿は,半分横になるような車椅子に乗ったままでちょっと手を動かすだけの痛々しい姿でした。
彼のように日本の音楽会を牽引したような人はそこまで求められるのかな,とちょっと悲しい思いになりました。
颯爽とした指揮姿を記憶に残して引退して欲しかった・・・というのが本音です。
では今日はこのへんで。
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