ブログ閉鎖中の話題(2016年11月09日)
ある時、女房が言った。
女房「テレビで見たが、東北自動車道の羽生サービスエリアに鬼平江戸処という江戸時代の町を忠実に再現したところがある。とても面白そうだから行かない?」。
私 「サービスエリアじゃ車が無ければ行けないが、レンタカーを借りようか?」
女房「一般道からも入れるそうだから、あなたの運転では危ないから電車で行こうよ」。

私は電車で高速道路のサービスエリアに行ったことは無いし、そういう発想も無い。
女房「高齢者の運転で事故が多発している。あなたの運転じゃ楽しめないから電車 で行きましょ!」。
最近のニュースで87歳のジジイが軽自動車で徘徊して、小学生を跳ねて殺した事件がある。ジジイが歩いて徘徊している内はいいが、これからは車で徘徊するジジイが増えそうで怖い。
・・・・というわけで、我々は東京駅から電車で出掛けて行ったのである。

羽生駅からはタクシーと思っていたが,もしかしてと思い羽生市のコミュニティ・バスの運行を調べてみた。やはりあった。鬼平江戸処の近くまでバスは行っている。
そこでコミュニティ・バスに乗って、東北自動車道の羽生SA近くで下車した。
そこまでで、家から3時間も掛かっている。

コミュニティ・バスは何も無い田舎道に止まり、我々はそこで降ろされた。
降りた少し先に高速道路があり、左の方にサービスエリア(SA)の給水塔が見えた。
そこまで歩いて行ったが、そこは下り車線のSAで従業員用の裏の入り口からSAに入る。ショップの女店員に聞いたら、「鬼平江戸処は上り車線にある」と分かった。

また外へ出て遠くの地下道を通って、20分も掛かってやっと鬼平江戸処に着いた。
こちらにはお客様専用入口があり、そこを入ると江戸の町だった。
大きな建物が江戸風に出来ていて、中に入ると 池波正太郎が贔屓にしていたような飲食店が並んでいるだけだった。やはり私の思っていたような、ただのサービスエリアだった。

多くは東京にある店の出店で、値段も少し安くしてある代わりに器がプラスチックだった。食事をしたら、もうやることが無い。でも、帰りのバスの時間までは3時間もある。
私は外へ出て写真を撮りに行ったが、ただの田舎なので被写体になるようなものも無い。誘ってくれた女房に悪いから言わなかったが、「わざわざ来るほどじゃなかった」。
また、テレビ番組に騙されてしまった。何度でも騙される私は馬鹿か、ボケか?

(おまけの話)
池波正太郎で思い出した。彼は相当なグルメだったようだ。
27年ほど前の話だが、パリでレンタカーを借りて家族で1週間のノンビリ、行当りばったりの車の旅でニースまで行ったことがある。
4日目だったか、マルセイユを通りがかった。その時に女房が言った。
「ここにプチニースというオーベルジュがある。そこに行ってみない?」

私は何のことか分からなかったら、女房が説明してくれた。
「プチニースはグルメの池波正太郎の本に出ていた。きっと素晴らしいところだと思う」。
1時間くらいマルセイユの町を彷徨いながら訪ねた果てに、細い石畳の道を進んで行ったら 鉄の門があり、そこで行き止まりになってしまった。
道が狭いのでバックも出来ないと思っていたら、その鉄の門が静かに自動で開いた。

そのまま進むと、そこがプチニースだった。
オーナーが出て来て日本人と分かると、ゲストノートを持って来て私たちに見せてくれた。 そこには池波正太郎はもちろん、現在の天皇陛下の署名もあった。
夕食の時間になったので、正装とまではいかないがまともな服装で出て行ったら、なんと映画に出て来るような姿の紳士淑女たちが大勢正装して席に座っていた。

食事をする場所は地中海に面したテラスで、まるで映画の一場面のようだった。
翌日のチェックアウト時の清算では、3人で宿泊して豪華ディナーを食べたので、思いっ切り驚くような値段だった。
あの頃は今と違い羽振りも良かったので「平然」としたふりをして支払ったが、内心では「参ったなー。高過ぎる―!、この先は倹約しよう」と思っていたのである。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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10年前に既に「高齢者の運転」と言われていた私は、現在85歳の超高齢者となっている。危険を予知する感覚が低下しているし、イザという時の反応も鈍っている。怖いと言いながら毎日車に乗らざるを得ない。三多摩の高齢者は、車を手放せないのが現実である。
豪華な食事と宿泊、一体いくらかかるかわからない、すごくスリルありますね! こういう体験を、一生のうち一回は出来て、本当に楽しい人生を過ごされましたね。