【皇居東御苑】
皇居東御苑の中の「二の丸庭園」で「花菖蒲」が咲いていると知り、出掛けて行った。
資料によると「皇居東御苑」は皇居造営の一環として、昭和35年1月29日の閣議決定に基づき、皇居東地区の旧江戸城本丸、二の丸及び三の丸の一部を皇居付属庭園として整備することになり、。。。』
『昭和36年に着工し、昭和43年9月に完成したもので、面積約21万㎡の庭園です。昭和43年10月1日から宮中行事に支障のない限り一般に公開されています』とある。
皇居東御苑に入るには東京駅から歩いて10分ほどの「大手門」が便利であるが、今回は「平川門」から入った。都バスで「東京駅丸の内南口」で降り、丸の内無料シャトルバスに乗って「日経ホール」で降りて少し歩いた。

二の丸庭園は少し奥まったところにあるが、平川門からでも大手門からでも同じような距離にある。道路を歩いて行くと、急に視界が開ける。そこが二の丸庭園である。
この庭園は大きな池が中心にあり、真ん中の通路で2つに分かれている。
右奥が花菖蒲の湿地帯で、木道を歩きながら近くで花菖蒲を見ることが出来る。
大手門から入れば、ここが最初に見られる場所になる。
大勢の外国人観光客が来ていて、夢中で写真を撮っている。

皇居東御苑の案内を見ると、花菖蒲について次のように書かれている。
『咲き方や花の色も多種に富んでおり、84種約3,000株ほどがあります』。
私が見た感じでは「84種類もあるかなー?』と思う。
紫色の花でも色が少し違ったり、白に薄い紫が模様のように入っていたりする。
大きく分けると花の色は「白」と「紫」である。
ネットで調べたら『花菖蒲は日本海を取り囲んだ地域の草原や湿地に自生する野生の「ノハナショウブ」を元に品種改良された花で、我が国が世界に誇ることの出来る園芸植物の一つとして重要です。江戸時代に非常に多くの品種が育成されました』とある。

右側の池には「アサザ」の小さな黄色の花が見えた。
「アサザ」は珍しいので、以前は私はわざわざ1時間30分以上もかけて葛飾区の「水元公園」まで見に行っていた。
この植物は浮葉性植物で、地下茎を伸ばして生長する。睡蓮に似ているが、もう少し小さい。葉の数に比べると、アサザの花の数は少ない。
外国人観光客は「アサザ」には興味を示していない。

池の中央道路の反対側には「ヒメコウホネ」の黄色の花が咲いている。
「アサザ」と違うところは、葉の色が濃く、場所によっては浮いていないで立ち上がっている。黄色の花は更に小さく、数も少ない。
資料によれば『ヒメコウホネはスイレン科コウホネ属の多年生水草で、コウホネより全体が小型な日本原産の在来種であり、池や沼など浅い淡水域に生息し、一部地域では絶滅危惧種として扱われています』とある。
この花に興味を持つ人は無く、私だけが観察していた。

左右の池の真ん中の通路を進むと、1ヵ所だけ左右の池が繋がっている場所があり、そこに橋が架けてある。この橋の近くには「ヒレナガニシキゴイ」が泳いでいて、観光客も興味深そうに写真を撮っている。この魚は非常に珍しく、現在の上皇陛下が関係している。
その理由は『1977年に皇太子だった上皇陛下は埼玉県水産試験場を視察された。その際「インドネシアにヒレの長い鯉がいるので、日本のニシキゴイと交配してはどうか?」と提言されたのをキッカケに誕生したのが、ヒレナガニシキゴイ』なのである。
普通のニシキゴイを見慣れた私には、とても奇妙な魚に見える。
対岸に「岸辺」のような場所があり、外国人観光客が群がっている。
なぜだかみんな、ここで記念撮影をしているが、私にはよく分からない。
私のいる場所からなら、彼らが池の水に映って面白く感じるが・・・。
二の丸庭園では座る場所も外国人に占領されているので、仕方なく戻ることにした。
家に帰って調べたら、今日の万歩計は「7855歩」を示していた。
本来なら「都心を歩かない会」のメンバーをここへ案内したいが、この歩数ではとても無理だ。残念だが高齢は1000歩以上では無理なので、動画で雰囲気を感じて欲しい。

(おまけの話)
皇居東御苑には、今までに何度も来ている。
「二の丸庭園」の見学を終えその後の予定が無かったので、天守台のある本丸地区の広い場所に行ってみた。疲れていたので、そこへ行く上り坂がキツイ。
坂を上り切ると目の前が開けて、遠くに天守台が見えて来る。
左側には果樹古品種園がある。ここは上皇陛下ご夫妻の提案で『江戸城の跡である皇居東御苑に江戸時代の品種である果樹を植えれば、訪れる人々にとっても興味深いことではないか?』とのお考えを受けて、皇居東御苑本丸地区に果樹園が作られた』のである。
ここには柑橘類、柿などの古品種が植えられているので、秋にここを訪れるのが私の楽しみでもある。

天守台には以前に上ったことがあるが、どうという場所ではない。
疲れているので、広場の中間点から戻ることにした。
その時、広場の角に植えてある大きな木に茶色の殻のようなものを見付けた。
何かの実が弾けたように見えたので、近寄って良く見たら殻ではなく枯れた花びらだった。白い大きな花びらと、茶色の枯れた花びらと、花びらが落ちて中心の種のようなものがあった。この木の葉は見たことがあるが、名前を知らないので調べてみた。
するとこの木は「ダイサンボク」という名の木だと分かった。

帰りは「大手門」から出ることにした。次々と外国人観光客が切れ目なくやって来る。
相変わらず刺青男女、へそ出し、タンクトップがいる。
そんな中にタンクトップでヘソを出し、背中丸出しの女性がいた。
ここは海じゃない。神聖な場所で、天皇陛下のお住いのある場所である。
入口で皇宮警察が手荷物検査をしているが、私は「服装検査」もすべきだと思う。
よその国に来たのだし、神聖な場所では常識を守りドレスコードが必要だと思った。
バカなユーチューバーが視聴数稼ぎでビキニ姿で来たら、それでも入れてしまうのか?

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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花菖蒲は日本では常に湿地帯に生息するという常識でしたが、ロサンジェルスのように乾燥している土地では、普通の露地で育っています。そういえば、ゴッホの有名な絵の菖蒲も、南フランスのプロバンス地方で、高温で乾燥した場所ですね。
私が舞台で謡った<杜若>は「伊勢物語」から引用された場面が有名ですね。
「唐衣きつつ馴れにしつましあれば、はるばるきぬる旅をしぞ思ふ」 各句の冒頭が「かきつはた」になる折句ですね。
「花しょうぶ」「かきつばた」「アヤメ」を混同するが、「かきつばた」は、湿地に生え、「アヤメ」はやや乾いた草地に生えます。 梅雨に咲く花として日本人好みのムラサキ色が優雅です。
なるほど。ありがとうございます。