新聞に「東京都は3月27日、都庁第1本庁舎にデジタル技術を活用してスポーツを気軽に楽しめるデジタルエリアを開設する」というニュースが出ていた。そこで東京都のサイトを開いて詳しく見たら、次のようなことが書いてあった。
『東京2020大会のスポーツクライミングウォールを再現し、競技空間のスケール感の中で、アスリートの「高さ」や「速さ」と言った迫力を体験できるXR「TOKYO LEGACY XR MEMORIES」をはじめ、「バーチャル江戸マラソン」など体験型コンテンツを多数展開します』とあった。
そこで私は早速、体験をするために行ってみた。

都庁第一本庁舎の2階にある「東京オリンピック2020」の展示エリアに、新たに「デジタルエリア」が追加されたのだった。体験者で大混雑を覚悟して行ったが午前中のせいなのか、その時は3人くらいしか来ていなかった。
先ずは入口右側にある「バーチャル江戸マラソン」を体験してみた。
椅子に坐り係員にゴーグルをセットしてもらうと、マラソンの画像が始まる。
新宿都庁前をスタートするのだが、画面は江戸時代の光景である。
腕を振ると走るスピードが速くなる。場所がドンドン変り、日本橋、浅草と進み東京駅で終る。時間的には数分だが頭を左右に動かすと、広く景色が見られるようになっている。
面白かった。

次に「スポーツクライミングウォール」を体験してみた。ここでもゴーグルを装着する。
ここでは2人が同時に楽しめるが、他に誰もいないので私1人でやってみた。
最初に聖火トーチが現れるので、手を伸ばして聖火トーチを握ると画面がスタートする。
いきなりはクライミングは始まらず、オリンピックの施設などの紹介写真あり、これがXRというものらしい。しばらくしてクライミングとなるが、実際のオリンピック選手の競技の様子が映し出される。
そして次は自分で試すのだが、まるでスピードが違う。そしてなんだか分からない内に終ってしまった。説明が無かったのでやり方がよく分からなかったが、もう一度やってみたかった。

会場には2本の聖火トーチが置かれていて、手に持つことも出来る。
その横には大きな聖火台の写真があり、トーチを持って点火する写真が撮れるようになっているので、係の人に頼んで私もやってみた。
このトーチのデザインは日本のシンボルツリーである桜を表している。トーチを上から見ると、5枚の花弁の形になっている。長さは71センチ、重量は1.2キログラムである。
このトーチの材料は東日本大震災の仮設住宅のアルミを再利用して作られたそうだ。
デザイナーは「吉岡 徳仁」さんである。今頃になって、東京オリンピックの色々なことを知った。

この施設では見るだけでなく、体験できるコーナーもあった。
それが「スケボー」である。スケボーとは「スケートボード」の略で、東京オリンピックで初採用された競技だそうだ。東京オリンピックでこんな競技が行われていたのを、私は全く知らなかった。
会場では前にある画面に合わせてスケボーを操るようだ。
若い外国人女性がやっていたが、全くダメなようだった。
それは英文の説明書きが無いからダメだったのかもしれない。

会場の出口の右側に人だかりがしていたので、覗いてみた。
そこには東京オリンピック2020の時のキャラクターの「ミライトワ」と「ソメティ」が置いてあり、その間に坐ると記念撮影が出来るようになっていた。
私はこの時に初めてキャラクターの名前を知ったのである。
ブルーが「ミライトワ」で、ピンクが「ソメティ」という名だそうだ。
説明によると『ミライトワとソメイティはデジタル世界に住んでおり、インターネットを介して現実世界との間を自由に行き来する。なお、両者とも性別の設定は確認されていない』とあった。団体の外国人観光客が、入れ代わり立ち代わり記念撮影をしていた。

今回、都庁で見たVRがなかなか良かったので動画をお見せしたかったが、これはゴーグルを付けて見る映像なので撮影は出来ない。「なにかないかな~?」と探していたら、都庁のプロジェクション・マッピングが出て来た。
何年か前に初めて東京都がプロジェクション・マッピングを都庁の建物に映写した時は見に行った。あれから何年も経っているので、映写画像も変って来ている。
そこで今回はネットで見つけた最新の映像をお届けします。

(おまけの話)
久し振りの都庁なので、南展望台に上がってみることにした。
エレベーターには外国人観光客の長い列が出来ていたので、その最後尾に私も並んだ。
手荷物検査を終えてエレベーターで、やっと45階の展望台に来ると大混雑だった。
ここは外国人用のガイドブックに「お勧め」で、出ているのかもしれない。
窓際に行き以前の住まいの多摩方面を眺めたが、霞んでいてよく見えなかった。
人は高いところに行くと、なぜか気持ちが良いものである。

45階の展望台には「ストリート・ピアノ」が置いてあり、誰でも弾いて構わない。
ピアノの塗装に特色があり、アーティストの「草間彌生」がデザインした。
この日は珍しく次々と男性の弾き手が現れた。
大勢の外国人観光客が見ているところで弾くのだから、かなり自信があるようだ。
3人目に小さな女の子が登場した。椅子に坐ると足が床に届かない。
たぶん「下手だろう」と思ったら、ものすごく上手で驚いた。
弾き終ると外国人観光客から大拍手で、アンコールがあったほどだ。

昼飯には少し早かったが、一般人も利用できる32階の職員用食堂に行った。
「本日のおすすめ」で「洋食」、「和食」、「中華」のボタンを押したが、料理内容は出ていなかった。仕方ないので「中華」を押して、現金で790円を支払った。
出て来た食券に「6番カウンター」と書いてあるので、そこへ行ったら洋食コーナーだった。「え~!」と思ったが、もうどうしようもない。お盆に洋食を乗せて席に着いた。
おかずは「アジフライ」と「メンチカツ?」のようだが、食べてみてもなんだか分からなかった。ご飯は1割ほどの麦の入った「麦飯」で、食糧難の貧しい子供時代を思い出してしまった。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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2021年に開催された「東京オリンピック」は、コロナウイルス・パンデミックによる大会延期だけでなく、運営者の相次ぐ辞任、緊急事態宣言下での開催、無観客開催や、前代未聞の事態が次々と起きるなど、政治とスポーツとのあり方が強く問われる大会となった。神聖なスポーツの祭典が政治に汚された「祭典?」となってしまったことを今更に思い出す。
都庁ビルのマッピング。相変わらず、時代はテクノロジー絶対礼賛である。正直言って、どこがおもしろいのか、何が魅力的なのかわからない。
70歳を過ぎて、日本の古典や明治時代の人間の心意気などに、興味を持っている最近の私であります。
誤解しないでほしいので一言。取材してくれたHさんには、感謝です。