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小さな話(66)

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【ふるさと納税】
全国的に「米不足」が言われていて、昨年は1年を通して購入をしていた北海道伊達市の「ゆめぴりか」が買えなくなった。
仕方ないので、女房はデパートで米を買っていた。こんなことは初めてだ。

今年も米不足は続きそうなので、伊達市に「ふるさと納税」で「ゆめぴりか」を注文した。
そもそも「ふるさと納税とはなにか?」を、ネットで調べて思い出してみた。
すると『ふるさと納税とは、応援したい自治体への寄付を通じて、税金の控除が受けられる制度です。 寄付額のうち2,000円を超える部分が所得税と住民税から控除されます』とあった。

私は伊達市にお世話になっていたので、「1万6000円」を納税したことにしたら、「ゆめぴりか5キロ」が送られて来た。
だから結局は2000円で、5キロの「ゆめぴりか」を手にしたことになるようだ。

「ゆめぴりか」(5キロ)

【真っ赤な太陽】
窓際の机でパソコンをやっていたら、窓の外が急に赤くなったように感じた。
「なんだろう?」と思い外を見たら、空が夕焼けで真っ赤になっていた。
こんなに真っ赤になる空も珍しい。思わずカメラを取り出して、真っ赤な空を撮影した。

ビルの影に赤い空をバックに、小さく富士山が写っていた。
北側の窓に見えるビル群は、赤い夕陽を受けて黄金色に輝いていた。

そして急に美空ひばりの歌った「まっかに燃えた太陽だから・・・」という歌詞が浮かんだ。
この歌詞をネツトで調べたら、その後に「真夏の海は恋の季節なの」と続くので、夕焼けではなかった。

 「真っ赤な夕陽」(10月8日)

【アルバカーキ】
同級生のプロカメラマンのOさんが、アルバカーキから写真付きのメールを送って来た。
アルバカーキは「albuquerque」と書き、アメリカのニューメキシコ州の最大の商工業都市である。ここで毎年10月に、世界最大の「国際バルーン・フェスタ」が開催される。
彼はこのバルーンフェスタとアリゾナ砂漠の撮影が、長年の彼のライフワークになっている。

10年くらい前のことだが、彼に誘われて女房と「バルーンフェスタ」に行ったことがある。
その時に観光用のバルーンに乗せてもらい、1時間近い空の旅を楽しんだ。
バルーンは着地が難しく横倒しになるから、気を付けないと大怪我をする。

「国際バルーンフェスタ」(アルバカーキ)

【ベトナムの月餅】
宅急便が届いた。開けてみたら、立派な箱に入ったものだった。
送り主はベトナムの私の関係している会社のS社長からで、ベトナム出張から戻ったS子さんが神田事務所から送って来たのだった。

包み紙を解き中を開けたら、立派な月餅が入っていた。ナイフとジャスミン茶も入っているセットなので、贈り物用のようだ。
手紙も同封されていて、『ベトナムでは中秋をとても大事にしています』と書いてあった。

私がホーチミン市に3ヵ月間、滞在していた時も中秋の季節に巡り合わせた。
その時期には町には多くの臨時の小屋が建ち、月餅を派手に売っていた。
面白いのは早めに買うと安いが、中秋の日が近付くにつれて値段が上がっていくのである。「国によって、商習慣も違うなー」と感じた経験であった。

「ベトナムの月餅」

【小宇宙】
三越デパートから案内が来た。
「この度、日本橋三越本店にて、酒器とオブジェを中心に、グラスや茶道具、花器などの展示販売を致します」とあった。
暇人の私はテーマを与えられて嬉しくなり、早速、出掛けて行った。
日本橋は銀座と違い、外国人観光客があまり来ないので、落ち着いた街に感じる。

会場に行くと、ガラスで作った作品が並んでいた。
説明では作者は「黒川 大介」氏で、『宇宙や自然をテーマに、吹きガラスの新たな表現を追求している。繊細なガラスの中に、星が煌めく夜空や、自分だけの小さな宇宙を見付けることができます』とあった。値札を見たら、「小宇宙」は8万8000円もする。
私は欲しくはないので、もっと高くても良かった。

「小宇宙」(日本橋三越)

【ルイヴィトン原宿】
銀座のルイヴィトンにはギャラリーが無いと知りネットで調べたら、原宿店にはあると分かり出掛けて行った。見に行く前に調べてみたら、なんと「アンディ・ウォーホル「SERIAL PORTRAITS」展を開催中だった。

原宿の表参道を進むと、右側に「ルイヴィトン」はあった。
ドアを開けて中に入ると、黒服の4人くらいの男達から「いらっしゃいませ」と声を掛けられた。私はブランド店には縁が無い男なので、多少は「ドキッ」としたが平然としているふりをした。

右奥のエレベーターに案内されて、6階で降りるとそこが会場だった。
今回はアンディ・ウォーホルの自画像と、有名人の顔ばかりだった。私は有名な「キャンベルのスープ缶」などを見たかったので、少し拍子抜けした。

 「アンディ・ウォーホル」(ルイヴィトン表参道店)

(おまけの話)
原宿には都営「大江戸線」で「東新宿駅」で降りる。
そこから都バスに乗って「表参道」で降りる方法を取れば、シルバーパスで行けるので交通費は掛からない。原宿は明治神宮に行くことはあるが、「竹下通り」やブランド店が並ぶ「表参道」には行かない。

原宿交差点の角には「ハラカド」という奇抜な建物が建っているが、「原宿の角」にあるから「ハラカラ」だそうだ。以前は「原宿セントラルアパート」があった場所で、今でも原宿文化の発祥の地になっている。
プリズムのようなガラスの外装と、上層部の庭園が奇妙な感じとなっている。

「原宿交差点」

バス停は明治通りにあるので、表参道を左折する。
ここからブランド店が続くようになる。
その時、あまりに原宿とは縁遠い2人の男が立っていた。
どう見ても2人の服装はユダヤ教の正装のように見える。

黒いコートにジャケット、黒いズボンに黒い靴、コットンの白いシャツ、頭には黒いハットである。「なにをしているんだろう?」と思い、しばらく後方から見ていたが何も起きない。
ユダヤ教の勧誘なら、ここではない方が良いと思うが・・・。

「ユダヤ教の盛装男」

原宿でも「竹下通り」と「表参道」では、歩いている人の雰囲気がまるで違う。
「竹下通り」は若者といっても中高生くらいの年齢で、お上りさんが多いし見物に来た外国人観光客が多い。「表参道」は大人の男女で、特に女性は服装のセンスの良い人が多いように感じる。

ブランド店のドアの中には黒服の男達が、お客の来るのを待ち構えている。
私のような男では、とても入り難い雰囲気がある。
黒服男の方も、私を見れば「客じゃない」とすぐ分かるだろう。
そんな雰囲気の中で、私はルイヴィトンへ入って行ったのである。

「ルイヴィトン 表参道店」

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伊達季節移住のススメ

心の伊達市民 第一号

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

アクセス総数
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コメント(2件)

  • 小さな話には「話題」がいっぱいである!興味が分散??してコメントに苦労する。ブランド店への入店への抵抗感は前を通過するだけで感じてしまう。中を覗く事すら出来ない。我々世代はみんなそうなのかな? 孫に連れられて入っても落ち着かないのは何故かな?
    高級品を買わないと信じていてもドキドキする。
    黒服は不審者の入店を阻止する為なのかなあ?

  • ハラカドはセンセーショナルな建物ですが、一見して、これなら街の雰囲気に適合する、と写真を見ただけですが感じます。数寄屋橋交差点のソニープラザのダサさに比べれば、100点満点をあげたいくらいです。形、材料、質感、複合さ、多様性、時代性、植物の緑の導入、お洒落度、などの観点からチェックした結果です。

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