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[2018.04.15]
■さんた丸屋
 「さんた丸屋」というのは、隠れキリシタンにおける聖母マリアの呼称です。徳川幕府が慶長17年(1612)にキリスト教を禁止してから、信者に対する弾圧は年々厳しくなって、信徒たちは表向きは仏教徒として振舞いながら、密かに「オラショ(祈祷文)」を唱え、白布観音・子安観音等の観音像をマリアに見立てて祀っていたと伝えられている…。 


 長崎県五島と外海地方に伝わる「天地始之事」は、その隠れキリシタンが書き残した聖書で、密かに口伝されたものが、江戸時代末期に片仮名まじりの文章として写されたもの…ただ、長い間伝承されているうちに、仏教・神道等とも概念の混交が起きてしまって、筋書きでは本来の聖書とは相違が出来てしまっている…。 
 「天地始之事」によると、さんた丸屋は羅尊国の貧しい家の娘に生まれ、幼い頃から学問に長け、天から「びるぜんの行をなせ!(一生嫁がず、処女でいるべし)」というお告げを受けた…。丸屋の噂を聞きつけた羅尊国の王は彼女を妃にしようとするのだけど、財宝をやると言っても丸屋はそれを断り続ける…。やがて丸屋が祈り始めると、6月というのに雪が降り出し、王たちが唖然と見ている間に彼女は天に上がって行った…。天帝デウスのもとへ召された丸屋は位を授かって、再び地上に戻り「さんがむりやありかんじょ(大天使聖ガブリエル)」から受胎告知を受ける…。 
 しかし、懐妊した丸屋を見た両親は王の怒りを恐れて、娘を勘当する…。家を追われた丸屋は、野山を歩き続け、べれん国で「じゆすきり人(イエス・キリスト)」を生んだと書かれている…。 
 
 隠れキリシタンたちが受け継いで来た信仰は今でも生き続けていますもんね…。 
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PROFILE
タリズマン・マスター
タリズマン・マスター
1995年から、この伊達市に、占いスペースを開き、運命アドバイザーとして占いをおこなっています。  
札幌、苫小牧など、遠方よりお越しになる方も、多く占わせていただいています。  
 
占いに使うアイテムは、タロットカード、占星術、など、多岐にわたりますが、アイテムをガイドとして使いながら、霊感によって、その人の本質を霊視します。  
この仕事についたのは、運命だと思っています。 
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