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[2018.01.15]
■餅
 正月に餅飾りますよね?2,3段に重ねられた丸い餅の上に、みかんが載っている様子は、今でも多くの家庭で見られます。この鏡餅は霊(歳神様)が降臨するためのもの、いわば座布団みたな物で、新年、それぞれの家にやって来た先祖の魂は、鏡餅に宿り、一族を見守るとされている…。 


 そもそも鏡餅という名の謂れは、古代の鏡にある。その時代、鏡といえば青銅が主だったのだけど、神事に使われる聖なるものであり、鏡はこの世とあの世の境界と捉えられていた…。鏡餅が古代の鏡のように磨き上げられているのも、その名残といえるのではないでしょうか? 
 歳神様の宿った鏡餅は、鏡開き(一般的には1月11日ですが、地方によって異なっている)の日に雑煮やお汁粉等で食べるのが慣わしですが、これは霊体を身体に取り込む意味があって、一種のカニバリズムなのさ…。まして、先祖の霊や神様の命や力を分け与えてもらう事は、日本人の伝統的な考えでもある訳で…。 
 
 実はこの餅がかつては「お年玉」だったという…。(お年玉は別にもらいたいけど…)今ではポチ袋に入れた現金でしょうが、昔は歳神様に捧げた供物を、家長が子供たちに分け与えていた。この一つが餅だった!その頃は「歳魂」と呼ばれていた事からも、霊が宿っている事が窺える…。 
 
 歳神様が運んできた運気と力が降りた鏡餅を、家長が子供たちに与え、家族みんなで先祖を「食う」…これがお年玉の起源だという…。今でも住時の名残として、正月になると子供に丸餅を配る地方もある。現代のように現金のなったのは江戸時代からだと言われている…。 
 
 日本人の文化に密接に関わっている餅ですが、反対に正月には餅を食べない!という地域もある。これを「餅なし正月」というのだけど…。 
 例えば東京・足立区のある集落は、落ち武者たちが苦労して開拓した事が始まりなんですが、彼らは貧しく、正月も餅ではなく芋の雑煮を食べていたという…。その先祖の苦労を思って、今でも正月には餅を食べないらしい…。 
 
 また栃木県には「鬼怒川から農業用水を引く工事が終わるまで正月も餅をつかずに働く」と願掛けをしたという伝承が残っていて、やはり現在でも「餅なし正月」を行う地域がある。様々な理由から、日本各地に残っている風習ですが、その根底には貧しい庶民の苦痛の歴史が横たわっているのかもね…? 
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PROFILE
タリズマン・マスター
タリズマン・マスター
1995年から、この伊達市に、占いスペースを開き、運命アドバイザーとして占いをおこなっています。  
札幌、苫小牧など、遠方よりお越しになる方も、多く占わせていただいています。  
 
占いに使うアイテムは、タロットカード、占星術、など、多岐にわたりますが、アイテムをガイドとして使いながら、霊感によって、その人の本質を霊視します。  
この仕事についたのは、運命だと思っています。 
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