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[2017.08.01]
■神宮
 「××神宮」という名称の神社って、どこか別格で荘厳なイメージないですかね…?何せ「神の宮」ですからね…。神社ってよく見ると色々な肩書のようなものがついている。神宮以外だと「大社」「明神」「権現」「稲荷」等々…。では、神宮はそれらとどこが違うのか?というと…。元々神宮は、どの神社でも自由につけられるものではなかった! 


 何しろ「神宮」はかつて伊勢神宮しかなかった!だから伊勢神宮の正式な名称は”神宮”であって、他にないのですからこれで十分だったのさ…。「日本書紀」を見ても、伊勢神宮と石上神宮の2社しかなく、平安時代に成立した「延喜式神名帳」を見ると、石上神宮に代わって鹿島神宮と香取神宮が「神宮」と記載されている。以降、江戸時代まで日本には「神宮」とつけられた神社は、伊勢、鹿島、香取の3社しか存在していなかった! 
 これほどまでに貴重な「神宮」が急増したのは明治になってからで、明治政府はこの時、天皇や皇室の祖先神、大和平定の功績があった特定の神を祭神とする神社の一部を、「神社」から「神宮」に改めている…。 
 
 確かに、伊勢神宮は皇祖神アマテラスを祀る神社であり、鹿島神宮のタケミカヅチと香取神宮のフツヌシはオオクニヌシに国譲りを認めさせた功労神で…。「明治政府…」と書いたのは、「神宮」を名乗るには勅許が必要だったからで、勝手に名乗る訳にはいかなかったというのはそういう理由からで…。 
 
 実際のところは、近世になるまでは「神社」や「大社」、あるいは「宮」といった社号に特別な基準等なかった。しかし、明治時代になると、国家神道の政策のもと、神社に対する管理が厳しくなっていく。何故なら明治から終戦までは、神社は国の施設のようなもので、全ての国民がどこかの神社の氏子になる事が定められていた。そのため、神社として認められるためには厳しい基準があったのさ…。 
 この時は、国が経営する直轄の神社を官社、それ以外を諸社と呼ぶ事になった。今でも大きな神社の石柱等で「国幣中社」等の文字を見る事がありますが、この時のランクでは官社が官幣大社、官幣中社、官幣小社、国幣大社、国幣中社、国幣小社に、諸社が府社、藩社、県社、郷社、村社にとう具合に12に格付けされていた。 
 
 それでも「神宮」というのは敷居が高いのか、新興宗教系教団や伊勢神宮の分霊を除けば、戦後「神宮」に改称したのは、北海道神宮(旧札幌神社・北海道)、伊弉諾神宮(兵庫県)、英彦山神宮(福岡県)と、神社本庁から独立して改称した新日吉神宮(京都府)等、わずかしかない…。 
 神宮(伊勢神宮)・三重県伊勢市 鹿島神宮・茨城県鹿嶋市 香取神宮・千葉県香取市 熱田神宮・名古屋市熱田区 日前神宮・和歌山県和歌山市 国懸神宮・和歌山県和歌山市 宇佐神宮・大分県宇佐市 石上神宮・奈良県天理市 氣比神宮・福井県敦賀市 北海道神宮・札幌市中央区 鵜戸神宮・宮崎県日南市 霧島神宮・鹿児島県霧島市 鹿児島神宮・鹿児島県霧島市 宮崎神宮・宮崎県宮崎市 吉野神宮・奈良県吉野町 橿原神宮・奈良県橿原市 平安神宮・京都市左京区 明治神宮・東京都渋谷区 水無瀬神宮・大阪府島本町 近江神宮・滋賀県大津市 白峯神宮・京都府上京区 赤間神宮・山口県下関市 伊弉諾神宮・兵庫県淡路市 英彦山神宮・福岡県添田町 
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PROFILE
タリズマン・マスター
タリズマン・マスター
1995年から、この伊達市に、占いスペースを開き、運命アドバイザーとして占いをおこなっています。  
札幌、苫小牧など、遠方よりお越しになる方も、多く占わせていただいています。  
 
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