■不知火
日本の海に見られる奇観といえば、まずは富山湾の蜃気楼でしょうけど、確実性でいったら八代海の不知火(しらぬい)でしょうね。まず、名前が格好いいし(笑)。不知火は、八代海に突き出た宇土半島の沖の海上に見られる不思議な火の事ですよね?出現は夜半から未明で、伝説によると、今から千数百年前、景行天皇がここを旅した時、沖の怪光が、暗闇の海上より天皇を無事に海岸へお誘いした。ただ、その火というか光の主が知らずの火であるため不知火と名付けられたそうで…。
不知火は、今日でも現われるので、八代海の貴重な観光資源になってますよね。但し、毎日見えるのではなく、大潮の日が狙い目らしいです。大潮は満月と新月の日に起こりますが、新月のほうが海上が暗いので条件がいいそうですけど…。

火は一見遠目に見る灯火のようで、海上に数十個、増えたり減ったりしながらほぼ横一直線に並び、時には上下に分かれてユラユラと飛び交う。たとえ船で近づこうとしても、他の場所に移ったり消えたりで掴みどころがない。ただ、最近では年々出現が衰えて、以前ほどの奇観が見られなくなったそうで、見に行くなら今のうちかもね…?

一度、見えなくなる前に、自然の驚異を見てみたらいかがでしょう?