■数秘術
占いの好きな方やカバラなんかをかじった事がある方は聞いた事があると思いますが、数の完全性を突き止める事は魂を浄化させる手段であり、その奥義を「数秘術」という学問とされて、この術を使う占い師の方も多いですわ…。私も多少は知ってはいますが、私はあまり使いませんけどね(笑)。この数秘術を確立させた人物は、「三平方の定理」で有名なピタゴラスだそうで…。
たいていの方はその名前知ってますよね?日本では、数学者として名高いピタゴラスですが、実際には”魔術師”という肩書きのほうが正しいかも知れないくらい、生前から「半神」と信じられていたほど、高度な魔法を使った人物とされている。
紀元前582年、ピタゴラスはギリシャのサモス島に生まれた。若い頃は文武両道に長けていたようで、古代オリンピックの第48回大会に参加、ボクシングの重量級で優勝した!との記録すら残っている。

輪廻に関しては、ピタゴラスは自分の過去世を、数代にわたって知っている!と断言していたし、人が犬を打つのを見て「この犬は私の前世での友人だから、打たないでくれ」と頼んだ!という逸話もある。彼にとっては、輪廻転生は不思議でもなんでもなく、自明の事でしかなかったようで…。
エジプトの次に彼が訪れたのはバビロンだった(一説には、囚われの身となって行ったともいわれている)。そこでペルシャのマギ(神秘的な力を持つ司祭や賢者のこと)から占星術や錬金術を学んだというが、そのマギこそゾロアスター教の開祖ザラスシュトラだったとの説もある。

こうして、古代の叡智を一身に吸収したピタゴラスは、50歳になってギリシャに帰還。南イタリアの植民地クロトンに渡り、そこで哲学の学校を開いた。それと同時に作ったのが、一種の宗教的な思想集団である秘密結社「ピタゴラス教団」だった。
ピタゴラスは、「万物は”数”で出来ている」と考えていた。もちろん魂も例外ではない!と…だから数の完全性を突き詰める事は、魂を浄化する事であり、数学はそれを達成するための一手段だったのさ!その奥義を”数秘術”と名づけた!

たださ、ピタゴラス教団の戒律の中には、「豆を食べない事」「松の小枝で尻を拭いてはいけない」等のよく解らないものも存在してまして…これらの戒律守ったら能力つくとも思えませんが、もしかしたら魔術的な意味があったのかも知れませんが、凡人にはかなり理解しがたいものですわ(笑)。