■UMA
UMAとは「Unidentified Mysterious Animals」の略で、直訳すると「未確認動物」になります。ネッシー、イェティ(雪男)、チュパカブラ等、これまでに数多くの目撃談や物証がありながら、未だに正式にはその存在が確認されていない未知の生物を総称してこう呼びますよね?ただ、このUMAなる呼称、実は日本独自のものなのを知っているでしょうか?
欧米諸国では、目撃されてはいるけど、その正体が明確ではないもの、未発見の新種の生物、現代まで生き続けている絶滅生物を「隠棲動物=Hidden Animal」と呼んでいて、昨年話題になったクニマスなんかもその類ですよね?
そして、この隠棲動物を研究する学問分野が「隠棲動物学=Cryptozoology」としっかりしてるんですわ。古生物学が過去の動物を発見し、評価する学問であるのに対して、隠棲動物学は今日の動物を発見し、評価する学問。古生物学が化石や足跡の収集を基本とするのに対し隠棲動物学は、足跡、体毛、鱗片、糞尿、血液、写真、録音、他の動物や植物に与えた損傷等を収集して検証する学問。

ネッシーに代表される水棲獣、ビッグフットやイエティ等の獣人、チュパカブラ等の珍獣・奇獣、スカイフィッシュ、ローペン等の飛行生物、マンモス、タスマニア・タイガー等の絶滅動物等、一口にUMAといっても、その外見や棲息地等からいくつかのタイプに分類出来る。更にいうなら、現在、UMAとしても認識されてはいないまったくの未知なる生物が、人知れず地球上に生息している可能性も高い。
世界で最も有名なイギリス、スコットランドのネス湖に棲息するといわれるロッホ・ネス・モンスター、いわゆるネッシー…有名な写真が実はフェイクだった!等、報道もされたのだけど、このネッシーの最古の記録は6世紀後半、紀元565年に記された「聖コロンバ伝」に水棲獣が人間を襲撃する絵が描かれている。同様の記録は1500~1700年の文献にもみられるから、かなりの昔から目撃されていた形跡が高い。

ある統計によれば、20世紀以降、すでに4000人以上の人がネッシーと思しき怪物を目撃していて、イギリスのネッシー研究の第一人者であったティム・ディンスデール(故人)は、過去30年におよぶそれらの目撃情報を詳細に分析。その結果から、全長12メートル前後、長さがそれぞれ3メートル前後の頭部と尾部を持ち、周囲6メートルにおよぶ胴体と2個のコブを備えた怪獣の姿をネッシーの全体像として描いた。その姿は、中生代ジェラ紀に栄え、長い首と太い胴体を持った海棲爬虫類”プレシオサウルス”を連想させるものだった!実際、2003年7月には、ネス湖の湖底で首長竜(プレシオサウルス)の背骨の化石が発見されていて、ネス湖にかつて首長竜が棲息していた事は実証されているしね。
