■ウィンチェスターの家
アメリカのカルフォルニア州・サンノゼという所に、非常に巨大で、どことなく奇妙な形の屋敷が存在している。その家の部屋の数は何と!160もあり、47個の暖炉と1万枚の窓ガラスと、17の煙突に2つの地下室がある。この屋敷には、かなりおかしなところがあって、天井に当たるしかない行き場のない階段や、開けるとカベしかないドア等、不可解な構造物も多数存在している。
この屋敷は、銃の販売で成功を収めた実業家、ウィリアム・ワート・ウィンチェスターの妻、サラ・ウィンチェスターの住宅なんだけど、どうしてこのような奇妙な住宅が生まれたのか?というと…。
彼女の娘は生後間もなく死亡し、さらに数年後に、夫であるウィリアムも原因不明の死を遂げてしまう。この辺りは、情報通によるとウィンチェスター銃の呪いとして有名な部分ではあるのだけど、残されたサラは、その2人の死が悪霊の仕業なのではないか?と考えた。そして、今度は自分の番なのでは?と恐れたらしい…。そこで彼女は、とある霊媒師を訪ねる。その霊媒師が言うには、娘と夫の死の原因は、夫の会社が作った銃により命を奪われた大勢の者達の悪霊が、家に住み着き、呪いをかけ、さらに悪霊が家に復讐をしようとしている!と伝えられる。

彼女はその言葉を信じ、カルフォルニア州のサンノゼに家を建てると、その後も財産のすべてを家の増築に投げ打った!その期間は、何と”38年!”にも及び、建設費用は当時の通貨単位で約550万ドルにも及んだというから、現在にしたらとんでもない莫大な費用ですよね?その結果、完成ではなく建設し続ける事が目的となった!奇妙で巨大な屋敷が残っているのはそのためなのね…。

また、彼女は悪霊を追い払うためか、この屋敷で霊的な儀式を行っていた!と言われているから、それらに関係する事だったんでしょうかね…?この屋敷が呪われている!と言われている原因がそれらの要素だとは思うんですけど、ただ、これらの事の効果なのか、彼女は80歳を越えるまで生き続けた…。
ちなみにこの屋敷は、現在観光地になっていて、ハロウィンには肝試しなどに使われているようなんだけど、興味のある方は、一度見に行ってみたらいかがでしょう?