■爆弾低気圧
爆弾低気圧が東京を襲った。 天気予報では、「東京地方は雨」で、東北・北海道は雪のようだった。
家の窓から外を見ると、吹き付ける雪で下の道路も見えない。
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その日の午後から用事があり、2棟あるマンションの隣の棟に出掛けた。その距離は50メートルくらいだが、外に出てみて驚いた。
強烈な横殴りの風と雪で歩くのもやっとである。
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翌日の朝になって外を見たら、天気は回復していて一面の雪景色だった。こんなことは滅多にないので、清澄庭園の雪景色を写真に収めようと考えた。ゴルフ用の底がギザギザの靴を履いて出掛ける。
外は会社に向かうサラリーマンが凍った道路に足を取られて転んでいる。
商店の人は店の前の凍った道路をシャベルで割って、水を撒いている。
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50分かけて清澄庭園まで歩いて行った。
午前9時の開門を待って、すでに3人のカメラマンが来ている。
70円の入場料を支払って庭園内に入ると、一面の雪景色だった。
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清澄庭園は我が家から見える浜離宮よりだいぶ小型で、こじんまりしている。
中央に大きな池があり、周りを歩いて楽しむような構造となっている。
池には100羽を超す鴨が飛来しており、静かに泳いでいる。
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カメラマンの1人が私に話し掛けて来た。
『良い写真は撮れましたか?』
私は『人の足跡が多く、なかなか良い写真とはいかないんです』と答えた。
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普通は1人で来ているカメラマンというのは、孤独で無口な人が多いように思っていたので、少しびっくりした。私のようなカメラマンもいるのだと知った。
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(おまけの話)
大雪の前夜にテレビを見ていたら、美味しそうな食べ物が出て来た。
それは北海道岩内の『すけそうだらの味醂干し』と『まだらの白子の蒲鉾』である。
これは数が少ないので、外に出ていないようで本当に美味しいかどうかは分らないが、伊達市の長老のKさんにメールで問い合わせてみた。
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すると電話があり、『食べたことはないなー。岩内には知り合いがいない』という返事で、しばらくは食べる機会が無さそうだ。これを読むだろうと思われるHさんあたりが送ってくれることを密かに期待しよう。
もう1つは伊達市の農家のSさんの作る「寒〆わせしろ」である。
「寒〆わせしろ」というのは、冬の寒い季節を通り越した「わせしろ」という種類のジャガイモである。
そろそろその時期だと思い、Sさんにメールを出した。
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すると返信があり、『今年の寒〆わせしろは昨年の15%くらいしかないので、お得意さんにしか送れないのが悩みです』とあった。幸いに我が家はそのお得意さんに入っていると思うので、到着するのが待ち遠しい。
その日の午後に伊達市から電話があり、『心の伊達市民で申し込んで頂いているホタテ貝を送ります』と連絡があった、これも楽しみである。
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