[2009.10.22]
1日だけ、稲作農家に変身し、1年に、1度しか使わないこの機械のオペレーターですよ。 ライスファーマーってとこかな? でもねぇ、悲しいかな、この機械は自前なんです。 果たして、元が取れるのだろうか? 無理だよって?、ゴモットモ!!
1年に1度の登場(コンバイン)
そんな訳で、長い、長ーい今年の一大イベント、我が家と関係者(お客様)の食料確保が無事?に終了しました。 あー、大変でした・・・。
1年に1度しか収穫出来ない(北海道では)米。・・と言う事は、小生が農業を始めてから、まだ、30回しか栽培していないって言う事ですよね。そして、その米こそが、日本人の主食なんです。
我が家の主力商品のレタスは1年に25回栽培してると言うのに・・!
稲作では、失敗は許されないんですよね。失敗すると、備蓄のほとんど無い日本では、どんな状況になるか皆さんもご存知でしょ! 平成5年の大冷害の事を・・・!!
4月末の突然の雪
6月上旬の田植え直後
10月中旬の稲刈り後
地球の環境が変わって来ている為か?、米の栽培が難しくなってきているように感じるのは、小生だけかな・・!?
北海道米の救世主に!!と一大キャンペーンを行った「ゆめぴりか」は予定の6%しか収穫量が無かったと言うんですからねぇ・・。 どうなる事やら!
稲刈り直後の水田
国と国の間では、様々な問題は有るようですけど、食料だけは、自前にしたいですよね。 どう思います、読者の皆さん・・・?
自給率のアップは読者の皆さん方の考え方に委ねられているんですよぉ・・!! ヨロシク・・。
何だか、不安を煽っちゃったかな?
そうだ、忘れてました! 我が家の食料、チョッとだけ、お分け出来そう? 早いもの勝ちですが・・。
また、煽っちゃったかなぁ。 失礼しました。
[2009.10.11]
10月10日、この日は、今年の我が家にとって、一番印象的な日になっってしまいそうですよ・・・。
彼岸過ぎてから、めっきり日が短くなってしまい、午後7時ともなると、真夜中って言う感じになってますよねぇ・・。
小生も、いつもの様に?、軽く一杯やっていたんですがね。 突然、雷がなりだし、雨がふりだしたんですが、どうも、雨音がおかしい!?
いやな予感がして、外へ出てみたんですが、思ったとおりの様子でした。
どんな様子かって? ほんの5分間で、家の前が真っ白、そして、履物の下の地面のざらざらした感触。 たいした飲んでいないアルコールが見事に醒めた事は言うまでもないですよね・・・!
雹(ひょう)ですよ、雹(ひょう)・・。
朝、収穫に行って、予想通りの惨状を目の当たりにして、言葉を失っちゃいました。
穴だらけのレタス
そして、隣家の畑を見ると、こちらも、こんな有様なんです。
千切れたほうれん草
さて、さて、このレタスをどうしたらいいものか?
今朝のレタス畑
読者の皆さん
<この景色>に見覚えありませんか? あれから、2ヶ月しか、経っていないと言うのに・・。 この畑は今年は鬼門のようですねぇ・・。
今回の雹はどうも、ピンポイントのようで、市内の友人達に聞いてみても、全く降っていない地区もあるようなんですよぉ。
今度ばかりは、女神も小生を
<見放した>ようです!? 辛い・・!
伊達市内のスーパーで、もし、葉っぱを剥いたレタスを見かけたら、慈善事業だと思い、1個のところを2個お買い求め下さい・・。味は良いんですからねぇ・・!!
それにしても、台風の被害が無くて安心してたら、こんな所で、想定外の事が起こっちゃいました。
読者の皆さん、本当に何が起こるか分かりませんよ、ご用心、ご用心・・・!!
[2009.09.17]
ほんの数日前の事ですが、小生の所属する団体(
農業委員会)で、なんと伊達市の全域を1日で巡る、
農業視察(作況調査)が有ったんです。
読者の皆さん、この機会ですから、想像してください! 伊達って、広いのか?狭いのか?どんな作物が有るのか?をですよぉ・・!
今回の視察で本当に様々なをものを目にしました。まさしく伊達は宝の山ですよ・・。
大滝地区のデントコーン(家畜の餌)
さて、大滝地区では、何が名産かご存知ですか? 最近、力を注いでいるのが、この
果物(アロニア)なんですね!
アロニアの選果風景
恥ずかしい話ですが、小生も市町村合併をするまで、どんな果物か知らなかったんです。 凄い果物ですよ!! 目に自信の無くなった、小生の世代以上?の方に、お勧めかな。 それより、先輩方が栽培で頑張っていますので、宜しくお願いしますよ、皆さん。
そして、忘れちゃならない、大滝地区の逸品と言えば、”長芋”でしょうね。 そして、その芋を貯蔵する場所も、さすが大滝といったところなんです。
防空壕のような丘室(オカムロ)
豪雪地帯ならではの発想ですよね。 羨ましい光景です。 自然利用型の貯蔵施設ですからねぇ・・。
伊達市内に戻って、こちらは、1年に同じハウスを7,5回利用する農家です。 水管理だけで、病気を抑えるという、まさに神業の使い手!!
松ヶ枝町の農家のチンゲン菜
午後には、東の端、黄金地区のビートの畑を視察、それから、西の端、有珠地区の長葱の畑まで、順番に畑や田の作況調査ですからね。
黄金地区の高台(ビート畑)から伊達市街を望む
なんと、これが6時間の行程ですよ。1箇所の滞在時間はたったの10分間しかないんですから・・!
本当に伊達って、
奥の深い町ですよね。
読者の皆さん、伊達周遊の旅はいかがですか・!
そんな訳で、これだけのハードスケジュールの上に内容の濃い?視察をしたんですから、言うまでも無く、その夜は次の日の仕事の事などすっかり忘れて市内の某所で大反省会ですよ!!
言われなくても、メンバーを見たら想像がつくって? おっしゃる通りです・・。 失礼しました。
でも、キチットと自腹ですからねぇ。
そんな事、当たり前でした・・!!
[2009.09.10]
店頭から
姿を消して、2週間!! まさか、お忘れじゃないですよね。 読者の皆さん・・!!
それにしても、今年の夏は伊達の農家にとっては散々な夏だったんです。 北海道にも
梅雨?と思わせるような超長雨・・。 畑に苗を植えられない日々、そして、迫ってくる、寒さに向かっての野菜の生育日数の計算。(伊達の場合は、植え付けの最終が、8月20日頃なんです。)
あれから、1月半が経ち、その後の安定した天気も手伝って秋野菜は順調に生育してますよ。
キムチの原料
この、野菜たちが伊達のこの土地の風を載せて皆様の食卓にもうじき伺いますよ。
ヴェジファーム スガワラ圃場
まもなく、甘みの増した、野菜の個性を十分に引き出した、「お伊っ達キムチ」を製造開始しちゃいます。
一足先に、主役のご紹介なんですねぇ・・。
小生は本来、白菜の栽培はしていない、素人の白菜農家なんですが、お伊っ達キムチ製造に関わっちゃったので、ただ今、復習中なんです。 お手柔らかに!
そんな訳で、18日には、この白菜たちで作った、秋の新作が皆さんの前にお目見えしますよ。
可愛がって下さいね。 旨い! かな? それは食べてからこっそり、小生に教えてくださいねぇ・・。
読者の皆さん、食欲の秋、旬のものが目白押しですよ・・!! 楽しみながら、ご賞味下さい。
でも、くれぐれも運動を忘れずに・・。
余計なお世話だったかな!?
[2009.08.21]
読者の皆さん、覚えてますか? 今年の春に異常な寒さが伊達を襲った事。 そして、その事が小生を
絶望の淵に追い込んだ事をですよ・・。
植え付け後に凍ったピーマン
この状況を見たら、もはやアウトですよね! 諦めるしかない!
そんな訳で、やる気の消えた小生、そのまま、放置していたんですよ・・!
様子を見ようと思ったわけじゃなく、只、他の仕事に追われ、手が回らなっただけなんですけどねぇ・・。
本来、こんな扱いを受けた野菜がまともに育つはずが無いのが当たり前!?ですよね。
現在のピーマン
流石に小生、こんな姿に成るとは想像してなかったんですよねぇ。 読者の皆さん、びっくりでしょ!
生命力に驚くばかり、なんですよ。 そして、我が家の経済にささやかな貢献をしてくれているんです。 有難う・・。
ピーマン全景
この”奇跡のピーマン”に、どうしても逢いたいとおっしゃる方。 Aコープくみあいマーケットの「もぎたて市」で、逢えますよぉ・・!!
きっと、ご利益がある事でしょう。
結局、チャッカリと宣伝しちゃいましたね。 失礼しました!
人間様もめげずに、頑張りましょ・・。
[2009.08.11]
今、テレビでは、朝の連ドラのヒロインが初の平成生まれの女優と言う事で話題になっているとか!?
ここにもいるんですよ、平成産まれの若者が・・。
そして、産まれて初めて、他人の家に寝泊りして、修行?をしているんですよ。 修行先は、ヴェジファーム スガワラ!! 心優しき、小生に弟子入り?って言う訳なんです。
彼はまだ、
学生なんですけどね、大学の授業の一環での実習体験。 2週間という短期間とはいえ、朝5時に起こされ、普段家でやった事のない農作業を半強制的にやらされるんですからね。! 見るからに、こたえている様子!?
経営者になるって、本当に大変な事なんですよ、未来の農業経営者諸君!!
小生にも経験あるんですがね、住み込みで働いてみると、意外と様々な事が見えて来るもんなんですよね。
たとえば、男にはわからない、夫の家族に一人で加わった嫁の気持ち・・など。 意外と嫁と姑の関わり合いが見えたりするなんて事も・・。
脚本家の橋田寿賀子さんのシナリオと違う、夫の立ち居地を見つける参考になるかもしれませんよぉ・・。 自分のシナリオ書いてくださいな、未来の農家の親父殿!
そんな訳で、彼が何を感じながら過ごしているかは皆目見当がつきませんがねぇ。
ただ、これからの厳しい農業環境を耐え貫くためには、草食系男子じゃいけませんよ。 貪欲な肉食男子になって下さいよ。 農家を目指す若者達よ! これは、小生の持論ですから、気にしないでくださいな。
読者の皆さん、誤解の無いように・・!!
これは、我が家の実習生H君の事ではありませんよ・・・。
さあ、残り少ない、実習期間頑張ってくださいよ、H君!!
[2009.07.24]
プレィボーイねぇ・。 読者の皆さんの中には昔は俺もそうだった・・!?なんてニンマリしている方もいらっしゃるのでは? でも、勘違いしないで下さいよ、このPBは違うんです・・!
「プライベートブランド」 耳さわりの良い言葉ですが、どうなんでしょうね・・? こだわりの商品で付加価値を付けるというより、低価格を売り物にするという方向に、小生は不安を覚えちゃうんですよ、実は・・・。
数日前の新聞には、流通グループ最大手”イオン”が農業に参入して、直営農場で、野菜を生産すると言う記事が出ていましたがねぇ。
ポスフール伊達店(イオングループ)
もう、世の中、何でもありの様相ですね。 もち屋、もち屋と言う考え方は遠い昔の幻ですかね。 最初(生産)から最後(販売)まで自分で囲い込んでしまうと言う考え方って、危険じゃないですか? それも、食べ物で・・!!
どう思います? 読者の皆さん・・。
決して、儲からない農業で、けなげに生きている(小生?のような)農家は囲い込みの中に入れなかったなら、退場処分と言うことなんでしょうかねぇ。
安売り合戦だけが、商売じゃないですよねぇ。 製造業って、本当に大変なんですから!!
日本から、「職人」と言う言葉が消えてしまうのもそんなに遠い将来でも無さそうですよ。
愚痴ばかり、こぼしていても始まらないので、読者の皆さんの中で、製造業を生業としている方、タッグを組んで何かを始めましょうか!?
仏師 橋本フォトギャラリーより
とは言ってもねぇ、背に腹は代えられません。
今日も我が家のPB(ヴェジファーム スガワラ)のレタスを出荷するとしますか。
皆さん宜しく・・!!
[2009.07.16]
読者の皆さん、どうなっちったんですかねぇ・・!!
伊達(全道的らしい)のこの天気は・・。天の底が抜けちゃったでしょうか!?聞くところによると、例年の3倍以上の雨が降ったとか。 小生も気落ちぎみです。
昔から農業を語る言葉には色々有るんです。 チョッと言葉は悪いんですが、「農家を殺すに刃物は要らぬ、長雨降ればそれで良し」 「日照りに不作なし」
自然を相手にした生業の農業の宿命なんでしょうがね・・! その位、農作物は雨に弱いんです、情けないはなしですけどね。 だからと言って、
野菜工場が必要だとはおもいませんがねぇ!
我が家も例年よりも順調に進んでいた農作業が、この10日ほど、植え付け作業がストップしてしまい、休み無く続いている、レタスの出荷も2ヵ月後には不可能になっちゃいそうです。 その頃、野菜の値段あがりますよ・・!? 心の準備しといて下さいよ。
消費者の皆さん、ゴメンナサイ!
収穫後のレタス畑
どうにか、収穫作業は続けていますが、身軽な?小生がぬかるみに足を取られてしまう有様なんです。
伊達で、これから、収穫を迎える、ジャガイモ、麦への被害が心配されるんですよねぇ・・。
なんとも恨めしいこの天気、まだ、続きそうな気配です。
我が家では、
この難問も解決していないのに、新たな問題に直面です・・。 参りました!!
読者の皆さん、どこかで、小生を見かけたら、励ましの言葉をかけて下さい・・。
今日は愚痴っぽくなってしまいました。 失礼!!
[2009.07.09]
出産は本来なら、喜ばしい筈なんですけどねぇ。 これが農家にとってはかなり、厄介な問題なんですよ。
何の事だい?と、言われそうですが見て下さい・・!
出産ラッシュを迎えているこの鳥が、やってくれるんですよね。
そして、こんな悪さを、子供に教えているんでしょうね・・?!
我が家にとっては生命線ともいえる、植えたばかりのレタスの苗は食いちぎられ、地面に敷いたマルチ(ポリフィルム)もこんな有様なんですよねぇ・・。
ただ、このカラス達、1日中、悪さを続けるのでなく、朝(6時頃)と夕方(6時頃)の2回の訪問なんですけどね。
伊達の文化の殿堂(噴火湾文化研究所)で悠然とたたずむ姿は小生にとっては恨めしい限りです・・!
どなたか、朝日と夕日を鑑賞しながら、館山の見晴らしの丘周辺で、この厄介者を追い払ってくれませんかねぇ・・。 今、我が家にとっての一番の
有害鳥獣なんです・・!!
お礼に、ヴェジファーム スガワラの新鮮野菜をプレゼントしちゃうんだけどなぁー。
小生にとっては、しばらくは悩ましい日々が続きます・・。
[2009.06.09]
昨年から続く不景気の影響なのか、企業の農業への進出が目立って来たこの頃ですよね。 農業が活性化して、喜ばしい事ではあるんですけど・・。
都会では空きビルが増えたので、ビル自体を水耕栽培の野菜工場に変えちゃうなんて、大技を使っちゃう所も出て来たんですもねぇ・・! これも、農業なんでしょ!?
「不潔な母なる大地」で、栽培するより、清潔に管理された工場で生産された作物の方が安全、安心なんて語る人間が現れる始末ですからね。 困った時代になってしまったものです。
野菜工場
こんな事言われてしまったら、有機農業なんて完全否定されたも同然ですからね。 水耕栽培の野菜は、病院で必要な栄養分を点滴で摂取しているようなもの・・!!
確かに効率が良く、短時間で成長しますから、経済効率が良いのは間違い有りません。 栄養だって、確かにありますよ・・。
人工の光を十分に受けて育った野菜と太陽の光の下でワイルドに育った野菜!
我が家のブロッコリー畑と噴火湾文化研究所
さて、読者の皆さんはどちらを選びます? 小生に自信を持たせて下さいよ・・・・。