■《不入流の技術》
不入流(いらずりゅう)とは?
不入流とは、高知に本山を構える国内最高峰のシミ抜き流派です。現祖主である高橋勤氏が、着物の紋を描く技術を洋服のクリーニングのシミ抜きにも応用し、独自の技術と洗浄方法を考案しました。
ちなみに、不入流という名前は「不磨不入( 磨かざる者入るべからず)」という精神のもと、不断の精進を常とする修験者の霊峰「不入山」から名付けられたそうです。
不入流をマスターした人にしか与えられない「称号」

不入流では、それぞれの技術にあった試験に合格した人に「匠聖(しょうせい)」「師聖(しせい)」「師範(しはん)」の位を与え、看板を授与します。師範は洋服のシミ抜き技術をマスターした人、師聖はその技術を人に教えることができる人で、最高位の匠聖は難度の高い着物のシミ抜き技術をマスターした人とされています。
2016年現在、全国に最上位の匠聖はたったの5人しかおらず、その次の師聖でも39人しかいないのだそう。近所のクリーニング店でこの看板が掲げられていたら、それは不入流で厳しい修行を積んだシミ抜き職人がいるという証拠なんです。
不入流がクリーニング業界で果たしてきた役割
通常クリーニング店で行われているシミ抜き法と不入流のシミ抜き技術の大きな差は、シミ抜きのスピード。普通は取るのに時間がかかってしまうようなシミも、不入流であればあっという間にシミ抜きできます。
高いシミ抜き技術を持つ職人が全国各地のクリーニング店で良質なサービスを提供することは、クリーニング業界全体の技術力の向上につながります。クリーニング業界において不入流が果たしてきた役割は非常に大きいと言われているそうです。
サクマはこの不入流の染抜き技術を取得しました。これまで以上にお客様の大切な衣類などを、クリーニングでキレイに、染抜きでさらにキレイに、仕上げで際出せ、お客様の元へとお返し致します。
