■冬の夕焼け
1月も中旬になると、年末に比べて夕方の陽が少し伸びてきたように感じる。 夕刻散歩していると、海側の西の空が夕焼けに染まるのを見ることがある。

ピンクやオレンジの夕焼け色や、グレーの雲、青く残る空、紫色や黄色や様々の色を感じる。残照が赤オレンジの強い光をほとばらせて雲の下の方に沈んでいく。雪面も淡くピンクに染まり、一時の間であるが、美しい色合いを見せてくれる。
冬の雪道は、雪の状態によって、踏みしめるといろいろな音がする。
ザクザク、サックサック、キューキュー・・・・。この雪の音を「鳴き雪」(英名も日本の研究者が命名 swinging snow)と名付けて研究している方がいる。
降ってからの時間経過での固まり方や、そのときの温度、履いている靴の種類や歩き方、足裏のかかる圧力の大きさなど、様々な要因によって、「鳴き雪」の音は違ってくる。
「キューキューという音だから、かなり寒いんだ!」と音から寒さを感じることもある。
雪国では、日常あたりまえ過ぎて雪の音を改めて研究対象にしようということもなかったのかもしれない。周波数分析すると、人の声にも近いそうだ。男性の声、女性の声、いやし系の声・・・雪音にもいろいろあるのかもしれない。
きょう知人と、紋別岳に登った。朝のうちの気温が低い頃、踏み固められた雪の道をアイゼンで歩くと、「サク ギューン サク ギューン」と音がした。アイゼンの爪が入るときに「サク」、体重を片足に掛けると「ギューン」と締まった。
(2012-1-20記)