豊浦町の豊かな環境を、これからどう維持していくか。そして、それを誰が担うのか。
インフラ整備など費用のかかる公共政策は、基本的に役場の仕事だ。予算配分への提言や議会を通じた働きかけも、必要であればもちろん行う。だが、どれほど立派な計画を立てても、役場の職員たちが本気にならなければ公の仕事は動かない。議員にできるのは議会でプレッシャーをかけることまでだ。だからこそ、役場の人たちを内側から鼓舞していくことが欠かせない。
ここで、大切な前提を確認しておきたい。
この町が抱える問題は、人口減少だけではない。65歳以上の高齢化率はすでに40%に達しており、この先さらに上昇する見通しだ。つまり、町の将来づくりを若い世代だけに委ねることはできない。むしろ、われわれ年配者こそが主役となって動く必要がある。そして、年配者が本気で動く姿を見れば、若者たちも自然と引き寄せられてくるはずだ。
もう一つ、重要な協力者がいる。地元商工会だ。この経済団体は、人口減による地域経済の縮小という切実な問題を抱え、その存在意義さえ問い直される局面にある。だからこそ、町の活性化を経済の活性化と結びつけて捉え、積極的に関わってもらいたい。商工会には青年部もある。この若い世代を巻き込むことは、まちづくりにとって重要な戦略となる。
こうして、豊浦町のまちづくりを担う中心的な顔ぶれが見えてきた。体力ではなく気概を武器に動く年配者を核に、役場と商工会が連携するというかたちだ。
では、われわれ年配者には具体的に何ができるのか。
その答えは、「町民の連帯意識をつくること」だ。
現町長がよく口にする「オール町民で」という言葉がある。まったくその通りだと思う。だがその意識を最初に体現し、広げていく役割を担うのは、われわれ年配者でなければならない。町民一人ひとりが、人口減少と高齢化という現実に向き合い、この町の未来づくりに貢献しようとする姿勢……それを育てることこそが、あらゆる具体的な取り組みの土台になる。
では、その連帯意識をどうやってつくるのか。
(つづく)

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