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雪の恩恵

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朝起きて窓の外を見ると4-5cmの雪が積もっている。

「ああ、またか・・・」と少しうんざりするときがある。
雪かきは嫌いではない。むしろ好きな方かもしれない。ただ、数日おきならばいい運動になるのだが、何日か続くと腰が重くなってくるから大変だ。そして10cmとか20cmとか積もるときは朝からかなり体力を消耗して、その日は1日中疲れてしまう。
今の俺はまだまだ体力的な問題はないのだが、高齢者になってくるとそれは厳しい作業になる。だからみなさんできれば雪は降らないでほしいと思っているのは当たり前の話だ。

北海道の冬において避けられない、この「雪」なのだが、札幌市だけでも毎年200億以上の除雪費用がかかっている。除雪の他にもエネルギーや除雪車による道路修繕、交通物流コストなどなど雪が降ることによる経済損失は年間3,000億から5,000億円あるという試算があり、降雪はかなりの損失を生じさせていることがわかる。

一方で雪が降るからこそ得られる経済的メリットもある。たとえば観光業とかである。
ならば雪が降ることは北海道の経済観点からみていいことなのか悪いことなのか?

例えば豊浦町から1時間圏内には、世界的スキーリゾート地となったニセコ・ルスツエリアがある。これらのエリアには、良質の雪を求めて毎年世界中からスキー客が集まる。
2024年には12月から4月までのニセコエリアの宿泊者延数は約80万人泊(内8割が外国人)。通常は1室ごとに売り出すから平均2.5人で泊まるとして平均客室単価が5万円だとして160億円の売り上げ。飲食店はエリア内のカジュアルから高級路線までの店舗数と客単価、稼働率を想定して約60億円。またスキー場やレンタルスキーなどの直接効果は合わせて250億から300億円となる。
さらに、交通、不動産、小売、建設、医療、従業員の生活費などなどの間接効果、二次波及効果が直接効果の40-60%と想定すると、100億から180億円。

そうなるとニセコエリアの経済効果は冬季間だけで350億から480億円に及ぶ。
同様に考えてルスツエリアでの経済効果は160億から180億円。
つまりこのエリアだけで500億から700億円規模の経済効果となっていると想定される。

こうした観光関連産業の他にもエネルギー販売増や除雪産業などを合わせると降雪による経済メリットは5,000億から7,000億円と試算される。

損失が3,000億から5,000億円だから、ということは純経済効果でみれば降雪は北海道にとってプラスということになる。

つまり、北海道にとって、雪はありがたいものなのだ。

しかし、豊浦町だけで考えるとどうか。スキーリゾートはないから雪が降るメリットはあまりなさそうに見える。一方で降らなくても農業には少しプラスになるくらいか。もちろん雪がなければ除雪費はなくなるが、同時に冬の農家の人たちなどの大切な収入源もなくなることになり、実は豊浦でも雪が降った方がいいのかもしれない。

雪には恩恵がある。そう考えて冬の雪かきは体力作りと割り切り、一所懸命やることが大切なのである。

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犬と暮らしとカヤックと

kayaker

豊浦町でワンコたちと暮らし、たまに海で遊ぶ日常をつづります。

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